「ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島」をクリアした。
ストーリーをクリアして、自由にビルド出来るこれからが本番という感じだが、せっかくなのでストーリーモードの感想を一通り述べたい。(ネタバレ注意)
モノづくりが大好きなビルダー(主人公)と破壊神シドーの友情ストーリーが胸熱すぎる。
ドラクエ自体が低年齢層も意識しているためか、ビルダーズ2のストーリーはそれほど複雑ではない。
主人公とシドーは出会ってすぐに友達になり、戦って冒険をしてモノづくりをして一緒に過ごす。
終盤の仲たがい以外、二人がお互いがどう思っているかがわかったり、信頼関係が増していくことがわかるエピソードはない。
ただ一緒にいて、戦いに勝利したり建築が完成した時など、何かあった時に喜びを分け合うハイタッチをする。
その動作を繰り返すだけで、二人の中でお互いへの信頼や友情がどんどん高まっていっていること、お互いの存在がなくはならないものになっていることが伝わってくる。
ビルダーである主人公と破壊神であるシドーの友情と、「破壊と創造は両方必要なものなんだ」「ビルダーである主人公が破壊を行うこともあるし、破壊神であるシドーがモノづくりを楽しむこともできる」というテーマが重なっているところが凄く良かった。
このメインストーリーの良さだけで、他の面で多少不満があっても、プレイして良かったと思える。
©スクエア・エニクス
モンゾーラ、オッカムル、ムーンブルクの三つの島のストーリーは好みの差が激しい。
モンゾーラ島はマギールの存在に尽きる。
後に「破壊天体シドー」で出会うジゴックの弟子であることがわかり、「自分は物造りに少し興味がある、と言っていた」と少しだけその背景が判明する。
マギールが元々はどんな気持ちを持っていたのか、ビルダーたちを監視する時にどんな心境だったのかをもう少し知りたかった。
チャコとはいつの間にか仲良くなって師弟関係にまで発展していたので、主人公とシドーが出かけている間に何かあったのかなと勘繰っている。……何があったんだ。
オッカムル島のストーリーは、下の記事を書いたのを最後に自分の中では存在が抹消されている。
*批判的な記事です。
プレイするのを止めようかと思ったが、続けて良かった。
三つの中では、ムーンブルク島が一番好きだ。
耐久戦をしつつ、徐々に陣地を広げていくのが面白かったし、主人公とシドーとの仲たがいも良かった。
「お前とは絶交だ!」って言われたの小学生の時以来だ。にやにやしてしまう。
ムーンブルク島といえば、自分の中ではリックである。
「ドラゴンクエストビルダーズ2」は、ストーリーもキャラクターもコンテクストを極力単純にして、普段の言動でキャラの背景や関係性を想像させる作りになっている。
「あえて省略されたこと」に興味が掻き立てられるところが良かった。
ハーゴン教団の魔物たちが、みんなあっさり「転ぶ」のには笑ってしまったが。
最近は少年漫画でもキャラや設定が複雑なことが多いので、逆にプレイしていて新鮮だった。
ゲーム面では不満もある。
ストーリーは(オッカムル島以外)大満足だったが、ゲームとしては不満もある。
・自由度が少なくやらされている感が強いイベントが多い
・戦闘が面白くない
特に「破壊天体シドー」は、イベントも戦闘も作業としか思えず、もう少し何とかならなかったのかなと思う。
まとめ
ただそういう不満な点を補って余りあるくらいストーリーが良かった。
ラスボス戦でロトのテーマが流れて、最後にシドーとのコンビ技で締められて大満足だ。