うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語ります。【ネタバレ前提です。注意してください】

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{ゲーム} 今更、狂気のゲーム「ムーンライトシンドローム」を考察する 第五回「電破、開扉」

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PS1のゲーム「ムーンライトシンドローム」の考察記事です。

前回第四回「浮遊」はコチラ↓ 

saiusaru.hatenablog.com

 

「電破」

ミカがユカリと一緒にクラブのイベントに行ったあと、耳鳴りが止まらなくなる話です。粗筋を書いても、意味が分からないな。

 

翌日の学校でも耳鳴りが止まらず、人の心の声が聞こえたり、同じ時間を繰り返したりします。

次話の「開扉」の予告のようなお話ですね。

話の作りや雰囲気が好きなので、次話の「開扉」よりも、この話を作りこんで欲しかったです。残念。

 

夢から覚めてもまた夢で、何が現実で何が夢か分からなくなるって怖いですよね。

 

「開扉」

話の意義としては、ずっとウダウダ言っていたリョウが、やっと腹をくくる話だととらえています。

 

アリサの夢は、「ムーンライトシンドローム」の世界の成り立ちを表しています。

世界は途切れることがなく循環し続けている。

途切れることがなく永遠に続く世界を見守ったり、世界の矛盾を飲み込む損な役回りの人がいるからこそ、世界は成り立っている。

 

リアルで「損な役回りの人」として存在しているのが、リョウでありミトラなのでしょう。

彼らが人知れず、世界の矛盾と向き合っているから、世界は成り立っている。

矛盾がなければ世界は成立しないので、その人たちが矛盾を全て引き受けている。

でも、世界の人たちはそれを知らないのです。

 

ミトラはミカに、人の心の声を聞かせて、人間の醜さを教えるわけです。

 

ここは、本当にうんざりします。

今まで語ってきたことに対して、余りに安易で分かりやすすぎないかと思います。

過去に、何千回と色々な創作物で、使い古された手を使うんですか、と。

 

もうやめようよ~~。

「人の心の中を見れば、人が本当は醜い生き物なのが分かる」っていう論法は。

 

こういう安易なことを言うから、厨二がバカにされるんだよ~~。

真の厨二はもっと深く複雑に人をとらえます。(きりっ)

 

その人間の本質は、「いま現在、その人が考えていること」では分かりません。短時間で流れていく思考に、その人の本来の姿が反映されるわけないでしょう。

「心の声=本当のこと=人間は醜い」

この理屈が許されるのは、少年ジャンプの世界だけだ。

 

ミカって、何にでも騙されやすそう。

将来、ネズミ講のすばらしさを語ったり、ツボを売ったりするようになるのだろうか。

 

リョウもなあ、

 

自分は静かな生活のほうが性に合っている。

でも、なんだかんだ言って、ミカを助けにくる。

それは何故なんだ? 他人のことなんて関係ないじゃないか?

キョウコ、俺はどうすればいいのか教えてくれ。

俺にできること、ミカを助けること。

だから、助ける。

 

「好きな女を守る」というただそれだけのことをするのに、ここまで色々考えなければならないものですかね。

頭でっかちな男は、何をやるにしてもだいたいこのターンが必要みたいですね。(頭で納得しないと、身体が動かないタイプ。)

川谷絵音みたいに、脊髄反射だけで動く人も困りますけれども。

ちょうどよくは、いかないものですね。

 

ミトラが

「ボクが何もしなくても、悲しい結末を迎えるよ」

と言っていましたが、激しく同意します。

 

何も考えていなくて、人から言われたことを頭から信じ込んじゃうミカと、肝心なことは何も言わないで、頭の中ではぐるぐるぐるぐる思考が回っているリョウとでは、うまくいく絵面がまったく見えないです。

 

コミュニケーションって大事だな、ということを分からせてくれます。

 

次回は「慟悪」です。

ムーンライトシンドローム ベスト

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