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うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語ります。【ネタバレ前提です。注意してください】

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ロボットアニメの主人公は、なぜロボットに乗るのか??

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ロボットアニメの主人公は、なぜロボットに乗るのか?

なぜ、主人公が乗るものがロボットでなければいけないのか??

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商品化しやすいからでしょう?? 

というメタ視点の大人の事情はおいておいて、その作品の設定において「ロボットでなければならない必然性」が説得力をもって語られている物語が好きだ。

 

兵器を一から開発するとなると、莫大な開発費がかかるはずである。

しかも、二足歩行というのは接地面が極端に少ないので、安定させることが大変だと思う。

そもそも人体だって、四足歩行の動物よりも、圧倒的にバランスが悪い。

そのバランスを安定させるシステムを開発することから始めるのは、恐らく大変なことだと思う。

 

なぜ、従来の飛行機や戦車などではダメなのか??

なぜ、莫大な費用を投じてまで、二足歩行型の戦闘機を作ったのか??

 

製作者が「ただロボットが出したいから、細かいことは気にするな」という物語は、自分は余り好きではない。

物語で起きる事象というのは、「なぜ、そうなったのか? なぜ、そうならなければいけないのか?」という因果が、物語内できちんと説明されなければならない。

 

物語の設定に説得力があるかどうか。

これは物語の生命線である。

 

今回は、その設定がしっかりしている物語の魅力を語りたい。

 

 「機動戦士ガンダム」シリーズ

ガンダムで敵も味方も「モビルスーツ」に乗って戦う理由は、ミノフスキー粒子が存在するからだ

 

ミノフスキー粒子が散布されると、通信機器やレーダーなどが使えなくなり、遠距離攻撃が一切できなくなる。

ミノフスキー粒子が散布された空間では、近接戦闘しかできなくなる。だから小型戦闘機以上に近接戦闘に強い兵器として、モビルスーツが開発された。

戦闘機というよりは、宇宙で白兵戦ができるようにした機械、という認識のほうが正しい気がする。

 

ミノフスキー粒子の存在と、その散布下で強力な力を発揮できるモビルスーツを開発できたからこそ、ジオンは圧倒的な国力の差がある地球連邦に戦いが挑めた。

そういう背景を聞くと「なるほど」と思う。

 

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I [DVD]

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「マブラヴ」シリーズ

自分が世界設定の緻密さに感動したのが、この作品。

『マブラヴ オルタネイティヴ』公式メカ設定資料集 MUV-LUV ALTERNATIVE INTEGRAL WORKS (TECHGIAN STYLE)

『マブラヴ オルタネイティヴ』公式メカ設定資料集 MUV-LUV ALTERNATIVE INTEGRAL WORKS (TECHGIAN STYLE)

 

 

「マブラヴ」シリーズ。

よく作りこまれた世界観に惚れこみ、上記の設定資料集も買ってしまった。

 

マブラヴはBETA(「人類に敵対的な地球外起源種」の略称)という、突如地球にやってきた、不気味な姿をした謎の生命体と戦う物語である。

BETAの余りの数の多さと、無慈悲なまでの圧倒的な強さからくる絶望感がたまらない物語だ。

マブラヴでは、このBETAと、戦術機という人型の機械に乗って戦う。

 

なぜ、航空機に乗って戦わないのか??というと、こいつらがいるから。

 

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(引用元:https://www9.atwiki.jp/alternative/pages/9.html

 

作品内ではレーザー級と呼ばれているBETA。

下のほうにいる緑色のちびっこい奴が、身長3メートルくらいで、人間よりも少し大きいくらいだ。

ゆるキャラのように可愛く見えるが、

 

「380㎞離れた高度1万mの飛翔体を的確に捕捉し、大気圏内では半径200~300㎞という射程を持つ」という超高性能な光線を、目から放つ。

初めの照射から次の照射までのインターバルが約12秒なので、ほとんど連続して撃てる感覚だ。

 

一つ目の大きいほうは重レーザー級と呼ばれており、小さいレーザー級以上の高性能のレーザーを持っている。

航空機が飛んでいても、こいつらにすぐに撃ち落とされる。

制空権が完全に奪われている状態だ。

なので、戦闘も移動も、地上で行うしかないという状況である。

 

マブラヴの怖く面白いところは、もともとは人間は航空兵器で戦っていたのに、それに対応して新しくこのレーザー級という種が生み出されたところだ。

 

敵がこちらの戦術に対応して、急速に進化する。

 

ひとつの新兵器の開発で、それまでの戦況がガラリと変わってしまうということは歴史でもよくあるが、そういうことをよく表している。

 

またBETAは蟻の巣のような構造をしたハイヴという巨大な地下空間を各所に作り、そこを拠点として攻め込んでくる。

ハイヴを攻略することを目的として、戦術機という二足歩行型の兵器が生み出された。

 

この戦術機も、各国ごとに開発の歴史が考えられており、その設定を読んでいるだけでも楽しい。

ひとつひとつの事柄に対して、驚くほど設定が作りこまれている。

 

ただひとつ難点が……もともとがエロゲなので話題にしにくい。(全年齢対応用も出ているけれど、グロ描写も規制されている。)

そこがいいんだよ、という人には申し訳ないけれど、何でギャルゲなんだよ、何でアニメ絵なんだよ、と何度思ったことか。

(マブラヴのすごいところは、パイロットスーツがほぼ裸なのは何故なのか、周りが女性ばかりなのは何故なのか、という設定までちゃんと考えられているところだ。)

 

この骨太の設定のまま、もっとクールな絵で作り直してくれることを切実に希望している。

マブラヴ・オルタネイティヴ(通常版)

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「機動警察パトレイバー」

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設定がマブラヴと同じくらい、よく練られている。

パトレイバーは、レイバーを動かすためのソフトウェアの開発や、警察にレイバーを導入する権利をどこの企業が手にするか、という話まで触れられている。

 

元々は危険な場所で作業するための道具としてレイバーが開発され、レイバーを使った犯罪が多発するようになったため、それに対抗して警察もレイバーを導入したという設定だ。

 

なぜ、レイバーがロボットのような外観をしているのかという理由が物語の中で、

「そういうものを見て育った世代が開発に携わっているから、自然と発想がそうなったんじゃないか」

と語られていて、「なるほど」と思った。

 

なぜ、主人公がロボットなどという非合理的なものに乗らなければならないのか?

なぜ巨額の費用を投じてまで、ロボットを開発しなければならないのか?

 

そういう背景まで作りこまれた物語はとても面白いし、人気が出る理由もそのあたりにある気がする。。