うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

【ゲーム感想】廃墟となった旅館を歩くだけ……なのに滅茶苦茶怖い。「真砂楼」

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ずっとやりたいと思っていた「真砂楼」がswitchに移植されたので、さっそく購入。

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store-jp.nintendo.com

 

廃業して廃墟となった旅館の中を探索するアドベンチャー。

 

周囲が暗くて見渡せない一人称視点は、懐中電灯の光源しか視界が効かない感じがよく出ている。

床のきしみや戸を開けた時の音も、異様にリアルだ。

畳の部屋でサンテラスのような場所に冷蔵庫と椅子と机が置いてあって、という昔よく泊まった旅館の雰囲気が再現されている。 

本当に廃墟を探索しているような気持ちになれる。

 

序盤は敵は出て来ず宿の中を探索するだけだが、ただ歩いているだけで怖い。

敵が出てきてくれたほうが怖くなかったくらいだ。 

 

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このゲームで一番良かったのは、「崖に沿うようにして建てられた」という設定の、立体迷路のようになっている宿の作りだ。

従業員用の狭い通路を歩いているだけで楽しい。

 

七部屋だと宿としてはかなりこじんまりとしているので、もう少し大きくても良かったかもしれない。

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初見でも2~3時間で真エンド(たぶん)をクリア出来てしまう。かなり短い。

「攻略」というほどのゲーム要素もほぼなく、普通にやっていれば順当にクリアできる。(値段は安いのでコスパとしてはまったく文句がない)

友達同士で映画を観る感覚でプレイすることを想定しているのかもしれない。

それこそ旅館に泊まった夜に遊んだら盛り上がるかも。

 

探索しているだけで怖くて滅茶苦茶楽しい、背景設定も作りこまれていて面白かったので、もう少し長くプレイしたかった。

続編でもいいし、ロングバージョンでもいいから作ってくれないかな。

 

「怖い」という感覚は、むしろ何も起こらないほうが味わえるのではないかということを教えてくれる、とっても面白いゲームだった。