「なぜに鳥」と思ったが面白かった。
ルイ=フィリップ治世下で起こったフランス二月革命が背景のストーリーで、その時代の雰囲気や歴史の経緯が十分に楽しめる。
ルイ=フィリップはペンギンでアホの子らしさが出ていて可愛かった。ちゃんとイギリスに亡命する。
作りは昔懐かしの推理ADVで「逆転裁判」からインスパイアされたらしい。
ゲーム部分はテンポが悪く微妙だが、ストーリーとキャラクター、映像と演出がそれを補って余りある。
ミニゲーム付きドラマと割り切れば、十分面白い。
一番好きなのはココリコだが、他のキャラも味があって良かった。
女革命家のボーモーもカッコいいし、部下のピエロもいい味を出している。悪役のロムルスとレムスの良かった。
スパロウソンくんは狡い。
あんなにおバカで可愛くていいのか。
*以下、ネタバレありの感想。
エンディングの作りが良かった。
ココリコが助かって国王が亡命するBルートがベストエンディングなのだろうが、AルートとCルートも単純なバッドエンドではなくメインストーリーを補完している、なおかつそれ単体でも見ごたえがあるストーリーになっている。
個人的には、Aルートが一番良かった。
ココリコが死んでファルコンは闇堕ちするけれど、その二人の意思を(成り行きで)引き継いでスパロウソンが法律家になる。
ファルコンと警部の因縁の対決もカッコよく、一番ドラマとしては映えていた。
ココリコがファルコンにデレるBルートも良かったがな。
それにしてもココリコの恰好良さは異常だ。
まさかニワトリをこんなにカッコイイと思う日が来るとは思わんかった。
ボーモーに捕まって痛めつけられるシーンが、サービスショットに見えて仕方がない。
擬人化して描いている人がいないかなと思って探してしまった。何をしているんだ。
鳥、動物化しているから外見から年齢がわからないが、話の雰囲気からファルコンとココリコは三十代後半くらいなのだろうか。
ボーモーがたぶん二十代半ばくらい。
スパロウソンくんはわからん。鳥でいい。というより鳥がいい。
二月革命について調べたくなった。