うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語るブログ。

【ユングのタイプ論を基にしたMBTIでキャラクター&ストーリー考察】「ゲーム・オブ・スローンズ」

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MBTIを使ったキャラクター&ストーリー考察シリーズ。

お遊び程度に考えてください。

 

参考図書はコチラ。

MBTIタイプ入門(第6版)

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MBTIへのいざない―ユングの「タイプ論」の日常への応用

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最初に16タイプの典型的な説明にキャラを当てはめて考えてみて、後から主機能、補助機能などを当てはめて考え直している。

この差異は何なのか、ということも説明に加えていきたい。

 

 

ENTJが支配する混沌とした世界に光をもたらそうとする、NFJ系の物語

「ゲーム・オブ・スローンズ」は、暴力によって支配しようとするENTJと人外の化け物(ホワイト・ウォーカー)に苦しめられる世界を、NFJ系が救う物語である。

「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界は、基本的にはNT系に非常に有利にできている。特に外向思考を使うINTJ、ENTJ、ESTJには生きやすい世界だ。対してF系は非常に割を食いやすい。

普通の世界ならば重宝がられるSFJ系がひどい目に合うことが多い。

暴力の世界でここぞとばかりやりたい放題好き勝手に生きるNTJ系、マトモなことをするばかりに割を食って踏みつけられるSFJ系、どんな世界だろうが自由に自分のペースで生きるSP系、そして物語内の救世主NFJ系というように分かれる。

とてもスタンダートな造りの物語だ。

 

人の世界を支配する暴力的君主・ENTJタイウィン&サーセイ

サーセイは「子供」に最も自分の価値を見出していることから、最初は内向感情型だと思っていた。しかし他の人間に対する共感性の欠如や価値観の尊重のなさを見ても、感情型とは考えにくい。

また子供に対しても、トメンがマージョリーを心から愛しているにも関わらずマージョリーを殺すなど、本当の意味で尊重しているようには見えない。ジェイミーとの関係もジェイミーが心からサーセイを愛しているのに対して、どこか功利的に見える。

女性に生まれて自分が利用される側であることに強い抵抗を感じていたり、トメンが自殺したあと自分が即位したり、ジョンとデナーリスと共闘することを約束したあとで「そんなもの、状況が変わったら破棄してしまえばいい」と考えていることを見ても外向思考型だと考えた。

判断基準も思考形式も、三兄弟の中では最もタイウィンに似ている。女性に生まれて抑圧されたタイウィンがサーセイ、とすら思える。

タイウィンが最終的にティリオンに反逆されたように、サーセイもついにジェイミーに見捨てられる。

 

この物語では悪玉の立ち位置にいるタイウィンとサーセイだが、自分にとっては好きなキャラだ。

特にサーセイは王妃とはいえ、夫だったロバートと疎遠だったり、父親に抑圧されていたり、息子ジョフリーに振り回されていたり、決して有利な立ち位置ではなかったのに、ネッドやハイスパロー、リトルフィンガー、タイレル家を向こうに回して頑張っているなあという印象だ。

男だったらタイウィンのように好かれはせずとも畏敬されて権力も握れるだろうに、女に生まれたばかりに苦労している、理解してもらえないのを見ると少し気の毒な気がする。

マージョリーが言う通り性格は悪いし、ティリオンに対する態度もひどいけどな。

自分を虐げた人間を皆殺しにして復讐し、子供たちが死んでしまっても立ち上がり女王に即位する。そんなENTJ女子をそれなりに丁寧に描いているのも「ゲーム・オブ・スローンズ」のいいところだと思う。

 

 混乱した世界に光をもたらそうと奮闘するNFJたち

「ゲーム・オブ・スローンズ」で、ストーリーの主軸を推し進めるのはNFJだ。

「現時点からどのような物語にするか」という主人公の型には、ENF系が多い。

16分型のサイトでENFJに分類されていたデナーリスだが、自分はENFPではないかと考える。

外向感情型の割には、自分の主張を押し通すことが多いからだ。

デナーリスはどこか気まぐれで、自分の意にそぐわない点では残酷な一面もある。弱い者に対しては慈愛があり、敵対するものに対しては過剰なくらいの残酷さを示す、生まれながらの女王さまで自分の特別さをまったく嫌味なく自覚している。

そこがデナーリスの一番の魅力だと思っている。

ジョラーやダーリオの気持ちがよく分かる。自分がゲースロの世界にいても、死ぬほど惚れこんでしまいそうだ。

 

では誰がENFJかというと、ティリオンだ。

自分を虐げる父親や姉とも何とかやっていこうとしたり、誰とでもすぐに仲良くなれる愛嬌、サンサに対する気遣いやヴァリスやジョラーに対する共感を見ても、外向感情型だろうと考えた。

他にはヤーラとマージョリーがENFJ。

ヤーラは一見、ENTJとも思えるが、父親に逆らい、危険を犯してシオンを助けにいったところを見てもT型とは思えない。サーセイやタイウィン、ベイロンなどのT型と比べても違いが明らかだ。

 

ブランとスノウがINFJ。ブランは特殊能力が直観なので、チート型INFJと言えないこともない。

メリサンドルはINFJとINFPで悩んだけれど、「光の王」への盲目的な信頼からINFPかなと考えた。

自分の中で知識や考えを体系化する内向直観よりは、自分が信頼する何かを理屈抜きで大事にする内向感情型に見える。「光の王」に対する疑念が兆したときも、内向直観型ならもう少し踏ん張れたような気がする。

 

強いINTPサムと残念なENTPリトルフィンガー

ヴァリスとサムはINTP。

周りから蔑まれたり色々と言われても、それほど気にせず、大して影響を受けず、まっすぐに知識を追い求め、自分のやるべきことをやる。

サムは態度が物柔らかだし、滑稽なところがあるので分かりにくいけれど、あれだけ周りに蔑ろにされてもコケにされてもそれほど気にしていないのは強いなと思う。

見返してやるという反発も見せないし、かといって相手の言うことに耳を貸している感じもない。外界からの影響をほとんど受け付けない内向思考型の本領だろう。

外向思考型だったら、悔しくて夜も眠れなさそうだ。

 

リトルフィンガーはENTP。

十六分型ではINTJに分類されていたが違うと思う。

INTJならあんなにコロコロ方針を変えない。

この人考えているようで、何も考えてなさそうなんだよな。その場限りの思いつきでやるから、何度も窮地に立っていて、最終的に足元をすくわれた。

ENTPはこういうことを考えなしでやっている、というよりはスリルを求めてやっているんじゃないかと思う。

自分はリトルフィンガーが好きではないので点が辛いのだが、ENTPの面白さや魅力が全然出ていないキャラだったなあと思う。ENTPには常に、華やかなトリックスターであって欲しい。

 

割を食いまくるSJたち

「ゲーム・オブ・スローンズ」のような混沌とした世界観だと、既存の世界のシステムを守りその枠組みの中で自分の務めを果たそうとするSJ系は割を食いやすい。

SJ系が信望するシステムが崩壊しているので、非常に生きづらいし、それを守ろうとしても徒労に終わることが多い。

日常を舞台にした物語以外は、だいたい既存の枠組みが壊れることが前提になっているものが多いのでSJ系はほとんど活躍できない。

乱世でありながら、SJ系が活躍する「銀河英雄伝説」は珍しい。

特に「力こそ正義。弱い者は踏みつけられて当然」の世界観では、情に厚いSFJ系は非常に割を食う。

ネッド、サンサはESFJ、キャトリンはISFJで、人に情けをかけたり、人を信用したりして裏切られるパターンが多い。

サーセイ、リトルフィンガーなどのNT系にとっては、お人好しのSFJ系は自分の野望のための肥しでしかない。またESFPのロバートも、責任を負いきれないと土壇場で逃げ出したりする。

 

スターク家以外では、ハウンドとシオンがISFJ。

この二人は抑圧されたISFJだ。その抑圧が外れて、ようやく本来のISFJらしい、自己犠牲を払ってでも弱いものによりそい守る強さが出てくる。

この二人は本当に大好きだ。シーズン7は「よくぞここまできた」と感慨深かった。

シオンは色々と考えたのだが、あれだけ父親に認められたいと渇望しており、「自分はグレイジョイ家の長男だ」というアイデンティティが強いところを見ると内向感覚型だと思う。

自分から全ての可能性をつぶしてしまっている。

「俺は俺以外の者になろうとしすぎた」というセリフが何とも辛い。ものすごく微妙な立場に立たされて、そこで強くなろうと頑張っていたんだと思う。そうやって頑張れば頑張るほど小悪党にしか見えないところが、シオンの辛いところだ。

 

ハウンドもシオンに似ている。「強くあるためには悪くいなければいけなかった」

優しさが、他人から付け込まれる弱さや甘えとしか見られない世界で生きるのは、本当にキツかっただろう。それだけにこの二人が本来の自分を取り戻す過程が、世界を救う過程と重なっていて、ハウンドの優しさにアリアが気付くシーンやシオンの覚醒のシーンは感慨や喜びが大きい。

 

スタニスがISTJでダヴォスがESTJ。

ダヴォスはESTJの良いところだけが目立つキャラだ。自分が忠誠を誓った組織や主君には当然の如く尽くし、主君が間違っているときは自分の立場を顧みず諫める。

自分の常識の範囲外のことはなかなか受け入れられない点も、ダヴォスにおいてはメリサンドルへの警戒心と良いほうに働いている。

 

マイペースに自由に生きるSP系

「ゲーム・オブ・スローンズ」のように力が支配する混沌とした世界では、「個人能力に依拠して生きる」SP系は水を得た魚のように自由に生きやすい。

ロバートは前述したようにESFP。国も家庭も課題が山積みなのに、現状から目をそらして遊んでばかりだ。

王にまったく向かないのに、何故なってしまったのか。本人も向いていないのは分かっていそうなところが唯一の救いだ。

ブロンとジェイミーはESTP。

ブロンはこの物語の中で、一番楽しそうに生きている。自分の腕一本で自由に気ままに、どんな風にでも生きられるこの世界が楽しくて仕方がないのだろう。

ジェイミーもサーセイへの執着がなければ、同じくらい楽しく生きられたと思うのだが。

アリアはISTP。暗殺者は天職だ。

 

 まとめ

・NT系

サム    INTP

ヴァリス  INTP

サーセイ  ENTJ

タイウィン  ENTJ

ベイリッシュ ENTP

 

・NF系

ジョン INFJ

ブラン INFJ

メリサンドル INFP

ティリオン ENFJ

マージョリー ENFJ

ヤーラ ENFJ

デナーリス ENFP

 

・SJ系

スタニス ISTJ

キャトリン ISFJ

ハウンド ISFJ

シオン ISFJ

ダヴォス ESTJ

ネッド ESFJ

サンサ ESFJ

 

・SP系

アリア ISTP

ブロン ESTP

ジェイミー ESTP

ロバート ESFP

 

INTJとISFPがいない。登場人物が多いので探せばいそうだ。ブライエニーがISFPのような気がする。

 

「ゲーム・オブ・スローンズ」もいよいよクライマックスだが、一体どういう終わり方になるのか、登場人物たちがそれぞれどんな未来を迎えるのか今から楽しみだ。 

それにしてもデナーリスとジョンがくっついたことにはびっくりした。物語的に最大の謎だったジョンの出生が絡む、二人が叔母、甥だったことよりもこちらのほうに驚いた。

ぜんぜん合わなそうな気がするのだが。まあ本人たちがいいのならいいんだけど。

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