まだ興奮が冷めない。
昨日のアルバルク戦も手に汗握ったが、今日の決勝の劇的な展開にはしびれた。（興奮しすぎて、頭が痛くなった。）
今年のブレックスは余りに強すぎて、勝てないんじゃないか……と弱気になっていたので喜びもひとしおだ。
昨日のアルバルク戦も面白かった。
第四クォーターで追いつかれてシーソーゲームからの粘り勝ち。勝てる流れには見えなかったので、運が良かったとしか言い様がない。
馬場……、怒られたかな。チェンバースと馬場は試合中バチバチやり合っていたが、最後の最後でチェンバースがしてやった感じだ。
昨年の天皇杯は、さいたまスーパーアリーナまで観に行った。奇しくも今年の決勝と同じ、千葉ジェッツ対栃木ブレックスだった。（確か準々決勝。）
そのときもかなり入っているなあと思ったが、今日、テレビで見たら三階席まで満員で爽快な眺めだった。色も赤と黄色で綺麗に分かれているし、応援もすごい。
この２チームはファン数も熱意もリーグで一位二位を争うし、会場のさいたまスーパーアリーナが栃木からも千葉からもアクセスしやすいのが良かったのかもしれない。
観に行こうかと思ったが、行ったら入れなかったかもしれない。家で観て正解だった。まあ本音を言えば、会場で観たかったけれど。
立ち上がりは余りに千葉の調子が出なくて冷や冷やした。
栃木のディフェンスが強固すぎる。
特にゾーンから始まって、途中でマンツーに切り替えるマンツーゾーンの対策が難しそうだ。先日、アルバルク東京対栃木ブレックスを観に行ったのだけれど、アルバルクも栃木のこのディフェンスの対策に苦労していた。
栃木が最初にやったオールスイッチがまったく上手くいってなくて、何とか逃げ切った。
「千葉が得意とする速攻を出させない」「富樫を乗らせない、シュートを打たせない」という対策が徹底していたのが功を奏していた。千葉は止まったバスケが本当に苦手だ。
高い位置で富樫にダブルチームに行ってパスを出させる、バックコートからディフェンスについて確実に八秒消費させる、など考え方がいやらしい。（褒め言葉）
富樫のマンツーは遠藤だし、確実に富樫をつぶしにきている。
ゴリゴリの合理主義のアルバルクでさえ苦しんでいたこの方法に対して、勢いが一番の武器の千葉がどう立ち向かうのか、とちょっと心配だったが、まんまとハマっていた。
ピンチのときに「自分が何とかしよう」と思うのは富樫のいいところでもあるんだけれど、こういう状況の場合はたいてい裏目に出る。
こういうときは西村のほうがいいんじゃないか、と思ったら出てきて何とか落ち着いた。
自分が西村のファンだから、というのもあるけれど、今日勝てたのも、西村が流れを変えたのがデカいと思う。第一クォーターも第四クォーターも、スタメンで手詰まりになったところを、別の角度でオフェンスを組み立てなおして、相手のディフェンスを崩して味方のリズムを作っている。
西村が控えのガードって、滅茶苦茶贅沢だ。
確かに富樫が、最後決めたのはすごい。あそこで自分で迷わず打ててしかも決め切るのが、スター性ってやつなんだろう。
「美味しいとこぜんぶ持っていきやがって」という思いを超えて、とにかくすげえという感想しか思い浮かばない。
いいところも悪いところも含めて、やっぱりジェッツのエースは富樫なんだなあ。
栃木ではギブスが好きなんだけれど、ファウルアウトしてくれたときはホッとした。ギブスのゴール下のディフェンスとリバウンドは、敵にいると脅威だ。
エドワーズはロシター相手にはポストプレイでも負けないけれど、ギブス相手だとゴールに近寄れない。「走れるビッグマン」というのがエドワーズの強みだから、自分の強みでない部分で終始戦わなければならなかったのはちょっと気の毒だった。
小野もまだ本調子じゃないしで前半インサイドが上手く機能しなかったのは、今後の課題かもしれない。
今日は勝てたけれど、リーグ制覇をするには、もう少し栃木と安定した戦いかたができるようにならないと難しそうに思える。ゾーンの崩し方とか。今日も足が止まっていた場面が何回かあった。
リーグ戦で水曜日には、また栃木と戦う。栃木には比江島もくる。16日から出るのだろうか。栃木……、強すぎだろ。
ただ先のことはともかく、三連覇本当にめでたい。何より、観ていて一秒も目が離せない面白い試合が多い。
今後もこういう観ているほうも興奮して楽しめるような試合が、どんどん増えるといいなあ。
天皇杯三連覇、おめでとうございます！
Bリーグ制覇の二冠も目指して、ゴージェッツ！
