日本男子バスケットボール代表が、カタールを96対48で破り、ワールドカップ本大会の出場を決めた。
予選を勝ち抜いた自力での出場は21年ぶりの快挙だ。
いやあ良かった。
イラン戦を見たときは、どうなることかと思っていたけれど。
ファジーカスと比江島のシュートが驚異的に当たっていたから勝ったけれど、ディフェンスがガタガタだった。
カタール戦の一番の収穫は、数日間でディフェンスをすぐに修正したところだと思う。
本当に同じメンバーか、と思うくらい修正されていた。
最終的に点が取れるかどうかは水物のところがあるので、ディフェンスからどれだけいい攻撃の形を作って、得点のチャンスを増やし精度を高められるかにかかっている。
その点、篠山は良かった。点差が離れても、泥臭くタイトなディフェンスをやり続けた。後半は篠山がずっと出ていたのも、その辺りが重視されてだと思う。
富樫はオフェンスは文句はないけれど、ディフェンスはもう少し頑張って欲しい。オフェンスも、ファジーカスは警戒されているから、安易なパスは出さないほうがいいと思う。ターンオーバー二回くらいあったよな。
流れを変えたのは、辻のスリーだ。
あれで周りも奮起して、スリーを打ち出した。ファジーカスがディフェンスが惹きつけていたから、周りの選手が打ちやすかったというのもある。
「ファジーカスが帰化して日本代表に入ればいいのに」と知人が言っていたときは、あんなにディフェンスをしない人に入られてもな、と思っていた。
申し訳ございませんでした。
あれだけシュートが入るといるだけでマークを引き寄せるし、他の選手が空きやすくなる。先日の「熱血解剖Bリーグ」のポイントガード対談で、篠山もそんなことを言っていたな。
カタール戦では、ディフェンスも頑張っていた。
カタール戦では川崎トリオの活躍が特に目立っていたけれど、アルバルクトリオもいいプレイをしていた。張本、竹内兄、比江島も良かった。
後半は大差がついていたが、攻守ともに集中を切らさずプレイしていた。勝敗や点差以上に、そういうところが良かったと思う。
ここに八村と渡邊が合流してくれば、日本男子バスケは確かに今までで一番強い。
やっと世界の舞台に立てる、と感慨深い。色々あったもんなあ。
2006年の世界バスケでクリス・ポールやレブロン・ジェームズを見たときは、これが世界レベルなのかと衝撃を受けた。
二人とも今ほど名声はなかったし、当時のNBAのトッププレイヤーは来ていなかったけれど、若手のプレイヤーでもこんなすごいのかと思った。
すごいと思うと同時に、日本が世界の舞台で戦うなんて夢のまた夢と思い知らされたようでがっくりきた。
まさかあれから十年強でワールドカップへの自力出場を決めるとは。選手たちに心の底から拍手を送りたい。
本大会も引き続き熱く応援します。