うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

新海誠監督「秒速5センチメートル」が余りに恐ろしい話だったので、解説しながら感想を語りたい。

*本記事では、新海誠監督のアニメ映画「秒速5センチメートル」の内容を結末まで触れています。未視聴のかたはご注意ください。 新海誠監督の「秒速5センチメートル」を今さら見た。 「主人公が初恋をこじらせる話」という噂を耳にしていたので、「恋をす…

「タイタニック」のローズとジャックの恋愛は純愛だとは思わないが、むしろそこがいい。

togetter.com このまとめに彗星の如く突然出てきた、映画「タイタニック」の話が面白かった。 「タイタニック」におけるローズとジャックの恋愛は「発情」に過ぎず、あんなものが「純愛」だなんてギャグか? と言ったら周りの女性陣に総スカンを喰らったと…

【銀河英雄伝説キャラ語り】ロイエンタールとミッターマイヤーの関係についての考察。

銀河英雄伝説の「双璧」ことロイエンタールとミッターマイヤーの関係についての話。 この二人の話はちょこちょこ書いてきたのだけれど、改めて二人の関係に焦点を絞って書きたい。 突っ込んだ内容で、自分が思ったことをそのまま書くので、「この二人の友情…

最後まで読み通せなかったので死ぬまでに再挑戦したい本。【文学編】

少し前に「私が読み通せなかった本」まとめがあったので、それに勝手に参加してみる。ブックマークした、と思っていたがしていなかった、残念。 「自分はそれは読めましたよ(鼻タカ)」となった本もあれば、「自分もそれは読めなかった…(同志よ)」となっ…

【小説考察】今村昌弘「屍人荘の殺人」の設定はアリかナシか?

少し前にミステリーの三冠をとったことで評判になった第27回鮎川哲也賞受賞作、今村昌弘の「屍人荘の殺人」を読んだ。 事件が始まるまでの状況や人物の説明は若干退屈に感じたが、事件が起こってからの展開は読むのがやめられなくなるくらい面白かった。 ジ…

山本直樹「レッド」と「普通の人たち」が引き起こした連合赤軍事件について。

山本直樹の「レッド」の一巻、「レッド 最後の60日間 そしてあさま山荘へ」の一巻が試し読みの対象になっていたので読んでみた。 レッド 1969~1972(1) (イブニングコミックス) 作者:山本直樹 発売日: 2012/11/05 メディア: Kindle版 レッド 最後…

山崎峰水「MAIL-メイル-」を読んで、「怪異の因果が分からないこと」がホラーの怖さの肝だと思った。

anond.hatelabo.jp ブコメを見てもトラバを見ても、「あったな~~」と言い続けてしまう。 こういう話題のときにひっかかりやすいのは、「当時大人気だった」というのはどれくらいの人気で、「今は廃れた」というのは何をもって「廃れた」というのか判断す…

早川書房「ミステリ・ハンドブック」のランキング順に本を読んでいたころの思い出。

最近、本棚の奥底に眠っていた早川書房の「ミステリ・ハンドブック」を引っ張り出してパラパラめくっている。 昔々、学生で時間が山ほどあったころ、このハンドブックのランキング一位から本を読んでいた。今まで知らなかったジャンルの本や、その後何回も…

「ダークソウル」ストーリー考察。サブイベント・キャラクター中心。

普通にプレイしているだけだと少しわかりにくい「ダークソウル」のストーリーについて考えてみた。 メインストーリーはWikiで考察されている通りだと思うので、主にサブイベント中心に考えている。 後発の作品や制作者インタビューなどは見ていない。 新しい…

【小説】 5分でわかる「カラマーゾフの兄弟」

「はじめに」 「超おおまかなあらすじ」 「登場人物」 (カラマーゾフ家) (ヒロインたち) (修道院の僧たち) (その他) 「わりと細かいあらすじ」 「カラマーゾフの兄弟」のテーマ 「はじめに」 ドストエフスキーの小説が、なぜ分かりにくいのか、二点…

相方が友達に「お前は冷たい」と言われた話。

うちの相方は高校を卒業したあとに、友達とバスケサークルを作った。 以来、週に一回、毎週毎週練習を続けている。 小学校・中学校時代の友達や大学時代の友達、さらにその会社の同僚、ネットで応募してきた人などが集まって正式なメンバーは十名少しくらい…