うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

「社会科学は、なぜ社会運動と結びつきやすいのか」「社会科学と自然科学の違い」について、この説明に「なるほど」と思った。

経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書) 作者:猪木 武徳 中央公論新社 Amazon この本に書かれている「社会科学と自然科学の違い」の説明と、それを前提にした「社会科学はなぜ、社会運動に結びつきやすいのか」についての下記の説明に凄…

【「エルデンリング」キャラ考察】「指痕爛れのヴァイク」は、なぜ狂い火を宿したのか&「狂い火」とは何かを考えた。

二周目は神秘ビルドなので、「モーゴットの呪剣」をメインに使いつつ、ヴァイクの戦槍も使っている。 「狂い火突き」は強いのだが(しかし凄い名前だ)、いかんせん槍の扱いになれていないのでまったく使いこなせない。ヘリケーも同じ理由で使うのを断念した…

【エルデンリング考察】NPC協力サイン(金サイン)はなぜそこにあるのか、を考えてみた。

レアルカリアの赤狼戦で、セレンの協力サインが出る条件がフロムすぎる automaton-media.com レアルカリアの「ラダゴンの赤狼」戦で、条件を満たせばセレンの協力サインが出る。 そう900時間プレイして判明したことが話題になっていた。 その条件が「レナラ…

【映画感想】森達也監督「A/A2」 社会が自分から見て整然として理解できるように見えるときこそ、おかしいと思わなければいけないのかもしれない。

地下鉄サリン事件、麻原彰晃逮捕後も教団に残った信徒の姿と各地で起こった住民による反対運動や住民と信徒の交流を追ったドキュメンタリー。 A Amazon 「A」は教団の広報副部長をしていた荒木浩*1を定点として追った作品だが、文字通り「映しているだけ」で…

【「エルデンリング」ストーリーを再考その2】メリナの正体について。

www.saiusaruzzz.com ↑の記事の続き。 「エルデンリング」の世界は律が壊れているために、同一人物の別の可能性が同時に具現化している。 例えばモーゴットとモーグは「双子」となっているが、そうであれば「マルギットの拘束具」でモーグも拘束できるのはお…

【「エルデンリング」ストーリーを再考】シーフラ河・エインセル河とは何なのか、など。

急に「エルデンリング」がプレイしたくなって、また一からやっている。 今回は神秘ビルド・マレー家の跡継ぎ(偽)蟻棘レイピア使い、ソロ縛りでプレイ中。エレメールが倒せなくて、我が家(嘘)を取り返せない。 一周目をプレイし終えた段階でストーリーに…

三輪山、橿原神宮に行ってきた&「近畿地方のある場所について」が届くのが待ち遠しい。

先日、仕事の関係で大阪に行くことになった。 その帰りに大神神社と橿原神宮に立ち寄った。 oomiwa.or.jp 大神神社の御神体である三輪山も登ってきた。上り下りで二時間半くらい。 木陰が多くて余り陽射しが入ってこないせいか、他の山にはない良く言えば神…

「火山島」1巻の感想。兄妹のイチャイチャが長い、男尊女卑思想がエグい、確かにドストエフスキーに似ている、など。

火山島 1 作者:金 石範 文藝春秋 Amazon 二段組のページ構成で390ページなので、読むのが大変そうだなと思っていたが、意外や意外。長いとも思わずスルスル読めてしまった。 以下読んでいて面白いと思ったポイントと気になったポイント。 1巻の後半は主人公…

【映画感想】「リボルバー・リリー」の良かった点と不満だった点

*ネタバレ注意。 綾瀬はるか主演、行定勲監督の「リボルバー・リリー」を観てきた。 映画『リボルバーリリー』公式サイト 良かった点 ①とにかく強くカッコよく美しい綾瀬はるかを撮りたいという目的が首尾一貫していた。 ②格闘シーンは見ごたえがあった。 ③…

「火山島」の第一章を読んで、歴史と創作の関係について思ったこと。

www.saiusaruzzz.com 「火山島」の第一章を読み終わった。 第一章を読み終わった時点でも「知識としてはうっすら知っているけれど、詳しくは知らなかった」と思うことが多い。 創作は歴史そのものではなくあくまで創作として読まないと危ういけれど、その反…

朝鮮戦争の経緯を読んで、何かに似ていると思う&休戦七十年なので、積読していた「火山島」を読み始めた。

読売新聞の「朝鮮戦争休戦七十年の特集」の番外編として、四人の識者が今後の朝鮮半島について見解を寄せている。 「現在の北朝鮮の体制は、そろそろ崩壊するのではないか」 「韓国の尹政権は北朝鮮との対話の窓口を閉ざしている。それは危うい」 など色々な…

【「藪の中」愛好会】芥川龍之介「藪の中」のような話を集めてみた。

「藪の中」は慣用句として用いられるくらい有名だが、「関係者の話が食い違っていて、真相がよくわからない話」のことだ。 芥川龍之介 藪の中 藪の中・将軍 アニメカバー版 「文豪ストレイドッグス」×角川文庫コラボアニメカバー 作者:芥川 龍之介 KADOKAWA …

【映画感想】「シン・仮面ライダー」 細かい粗は山のようにあっても、この話が好きだと思った理由。

*ネタバレ感想です。未視聴のかたは注意。 シン・仮面ライダー 池松壮亮 Amazon 「シン・仮面ライダー」がアマプラ対象になっていたので早速視聴した。 見ているあいだ、「何かに似ているな」と思った。 思い出したのがこれだ。 CASSHERN 伊勢谷友介 Amazon…