うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

「ミシシッピー殺人事件」の神攻略動画「始まりはいつも3号室」がすごすぎる。

①「ミシシッピー殺人事件」を子供のころ、どうしてもクリアできなかったので攻略ルートが見たい人。 ②「ミシシッピー殺人事件」は知らないけれど、トライ&エラーの検証とその過程が大好きな人 ③面白いゲーム実況動画が見たい人 ①②③のどれかに当てはまる人は…

【映画感想】「実写版デビルマン」は何がダメなのか。

デビルマン 発売日: 2015/08/01 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 先日、ようやく視聴した。 これで「実写版デビルマン警察」になれる。 感想は「思ったよりは悪くなかった」 その「思った」は、今までさんざん聞いてきた「実写版デビルマ…

姉妹が死んだ理由を考える話かと思いきや。「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」

何十年か前に同級生だったリズボン家の十代の五人姉妹が全員自殺した事情を関係者に聞きながら、当時のことを思い出す話。 何かの事象が起こった理由を、色々な立場の人の話を聞きながら探り当てる話、いわゆる「藪の中」系統が大好きなのであらすじに惹かれ…

モームが語る「ドストエフスキーが描く女性像は偏っている」について

anond.hatelabo.jp 結論としてこうなる。Fateに感じる気持ち悪さは、那須きのこ氏が人間を描けていないからだ。 どこかで似たような話を聞いたことがあるな、と考えて、モームが「世界の十大小説」の中でドストエフスキーについて似たようなことを話している…

大泉洋主演ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の第三話を見て、千葉ジェッツのことを思い出す。

TBSの日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」を見ている。 www.tbs.co.jp 大手自動車メーカーのエリート社員・君嶋が幹部ににらまれて、左遷させられる。 左遷先が連敗続きでお荷物になっているラグビーチーム・アストロズのGMで、有能だがこれまたラグビー界では煙…

【MBTIを用いてキャラ語り】創作における内向感情型について INFP(ロイエンタール)対ISFP(尾形)

MBTIを用いたキャラ語り。 *創作の中の話に限定しています。専門家ではないので、雑談程度に聞いてください。 参考文献は記事末尾に掲載。 内向感情を主機能として使うINFPとISFPのキャラについての、個人的な考え。 内向感情型のひとには、「静かな水は深…

読者を「暴力と流血の歴史」に基づいた仮説的世界の神にする。コーマック・マッカーシー「ブラッド・メリディアン」

「ザ・ロード」の興奮を引きずったまま、「越境」に引き続き、「ブラッド・メリディアン」を読んだ。 ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤 (ハヤカワepi文庫) 作者: コーマックマッカーシー,黒原敏行 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2018/08…

【ダークソウルⅢ考察】ロンドールの黒教会、アリアンデルの絵画世界について

ダークソウルⅢの「ロンドールの黒教会」及び「アリアンデルの絵画世界」周辺の考察。ゲーム内の会話及びアイテムのテキストのみを参考にして考察している。 会話文はコチラを参照。 DARK SOULS TRILOGY -Archive of the Fire- 作者: 電撃PlayStation編集部 …

乃木坂太郎「第3のギデオン」は、「息子が父親になるまでの話」として名作。

前々から読みたいと思っていた乃木坂太郎の「第3のギデオン」が三巻まで無料になっていたので、全巻購入して読んでみた。 [まとめ買い] 第3のギデオン 作者: 乃木坂太郎 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ずっと前から読みたいと思っていたが…

死んだ同級生の話。

人から聞いた話。 近所のコンビニの駐車場で、久しぶりに中学時代の同級生と再会した。 同級生に気づいたのは、こちらの顔をじっと見つめてきたからだ。 最初は「変な奴だな、人の顔をじろじろ見て」と思ったが、よく見たら知っている奴だった。 「久しぶり…

新海誠監督「雲のむこう、約束の場所」は反世界系の物語ではないか。

雲のむこう、約束の場所 発売日: 2014/12/19 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 「雲のむこう、約束の場所」は、やや設定がややこしく、作内ではそれほど細かい説明がない。 あらすじとアニメの作内設定(小説版や設定資料などは読んでいな…

「言の葉の庭」を見て、新海誠監督作品の何が気持ち悪く感じるのかやっとわかった。

言の葉の庭 発売日: 2014/11/15 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 「ほしのこえ」に引き続き、「言の葉の庭」を視聴した。 今までずっと自分がうっすらと感じていた、新海誠監督作品*1に対して感じていた気持ち悪さが何なのかがようやくわ…

「人目につかぬよう、勇作殿を裏からお見送りしろ」を当たり前と思うかどうかで見方が変わるのが、物語を読む面白さ。

www.saiusaruzzz.com この話の続き、というか補足。 尾形に対しての見方が変わるまでの過程のメモだ。 前回に引き続き、11巻と17巻の尾形の過去のエピソードがメインの話になっている。 最初に尾形が↑の記事のような人では、と思ったのは17巻を読んだときだ…