うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

アラスカの北極圏周辺での生活を描く「氷点下で生きるということ」が面白い。

アラスカ・北極圏の周辺の極寒の地で生きる人たちの生活を追うドキュメンタリー「氷点下で生きるということ」を見ている。 第1話 白い道の終わり メディア: Prime Video 少し面白い作りをしていて、アラスカの別々の地でまったく違う生活を送る四組の人々の…

「『遊郭って何?』と子供に聞かれたらどう答えるか?」と聞かれたら、「その子(相手)による」と答える。

「『遊郭って何?』と子供に聞かれたらどう答えるか?」は、自分の中では「子供(相手)による」としか出てこない。 年齢によっても違うだろうし、その子がどういう子でどれくらい知識があるかによっても違う。 自分はこの話題の要点は、「遊郭とは何かを、…

「こんな俺にも素敵な彼女ができた」となぜ男が語りづらいかは、「グリフィスがなぜゴッドハンドになったか」を考えればわかるのでは説。

この話は前に考えて自分の中ではまとまってしまっているのだけれど、整理しがてらもう一度考えたい。 *個人がどうというより「社会的規範としての男らしさ」が深く関わる話だと思うので、以後この記事では「男」「女」という語を、「社会的規範として機能し…

「スマホ脳」 スティーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?の感想

各国で話題になっている(らしい)スウェーデンの精神科医・ハンセンの「スマホ脳」。 スマホ脳(新潮新書) 作者:アンデシュ・ハンセン 発売日: 2020/11/18 メディア: Kindle版 以前読んだ「デジタル・ミニマリスト」と内容が似通っており、スマホの機能は…

【ドラマ感想】NHK大河ドラマ「麒麟がくる」とは何だったのか。

昨日、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の最終回を見た。久しぶりに大河ドラマを完走した。 最初に感想を言うと「イマイチだった」 自分が「このドラマはここがいいな」と思う部分と「そこはどうだろう?」と思う部分の力点の置かれ方が、特に後半は真逆だったと…

「あなたを殺そう(傷つけよう)とする私(俺)を受け入れて」×「救済(拒否)者」の組み合わせについて考えてみた。

ダルのどに似てるシチュのカプ他にあるー? 元ネタの「プリキュア」についてはわからないけれど、この増田について考えてみた。 増田が上げている条件が ①敵対カプ ②正義女対悪役男 ③疑似親子(兄妹・姉弟・魂を分け合った相手など) ④男が女に執着しつつ殺…

ライブドア事件の経緯をわかりやすく追った「ネット興亡記 敗れざる者たち」第7章・8章が面白かった。

日本経済新聞の連載をまとめた「ネット興亡記 敗れざる者たち」を読んでいる。 ネット興亡記 敗れざる者たち (日本経済新聞出版) 作者:杉本貴司 発売日: 2020/08/26 メディア: Kindle版 第一章 サイバーエージェントの買収騒動 第二章 ネット回線が民間で使…

冴木忍「星の大地」のどこが好きだったのか語りたい。

先日、久しぶりに冴木忍「星の大地」のことを思い出して、急に語りたくなったので語りたい。 今でも「一番思い出深いライトノベルは何か」と聞かれると真っ先に思いつく。他の小説は処分したあとでも、これだけは長く持っていた。結局、処分したけれど。 い…

【漫画感想】「健康で文化的な最低限度の生活」 こういう人たちに社会は支えられている、と実感する。

生活保護受給者の支援や見守りを行う新人ケースワーカーとして配属された、主人公・義経えみるの奮闘を描く「健康で文化的な最低限度の生活」を既刊9巻まで読んだ。 健康で文化的な最低限度の生活(1) (ビッグコミックス) 作者:柏木ハルコ 発売日: 2014/1…

【ゲーム感想】「返校」は、台湾の歴史や文化に興味が持てる良質なホラーゲームだった。

Steamで世界第三位の売上になり、大きな話題となった台湾製ホラーゲーム「返校」をクリアした。 プレイ時間は4時間程度と短めだ。 自分が好きなタイプの怖さ「自分をとりまく世界が不穏でよくわからない」だったので、プレイしていて楽しかった。 「ジャケ…

史上類を見ない大量殺人「津山三十人殺し」の動機は何だったのか。松本清張「闇に駆ける猟銃」

昭和13年、岡山県の現加茂町で起こった「津山三十人殺し」。 たった一人の人間がひと晩で同じ集落の人間33人を殺害した事件で、様々な創作でモチーフとして使われている有名な事件だ。 松本清張が関係者の実際の証言や供述を基にして、事件の構図を探ってい…

【小説感想】アイデンティティの確立が出来ないアルバニアの苦難を描く イスマイル・カダレ「誰がドルンチナを連れ戻したか」

「ヨーロッパで最も重要な作家の一人」「ノーベル賞を十回受賞してもおかしくない作家」と海外では高い評価を受けている、アルバニアの作家イスマイル・カダレの「誰がドルンチナを連れ戻したか」を読んだ。 あらすじ 三年前に遥か遠くの国に嫁ぎ、それ以来…

【漫画感想】もう少し各話につながりがあると良かった。小池ノクト「マガマガヤマ」

マガマガヤマ (1) (バーズコミックス) 作者:小池ノクト 発売日: 2019/06/24 メディア: Kindle版 Amazonでジャケ買いした。 山に纏わる人間には及びつかない領域や、そこに足を踏み入れてしまった人間の末路を集めた小話集。 ひとつひとつの話はそこまで怖く…