うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語ります。【ネタバレ前提です。注意してください】

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社会問題

「私はそれが嫌い」と「お前のそれは間違っている」は違うと思う。

www.already-match.com この記事を読んで、「ブーメラン」という反応が多いことが気になった。 「チェンジ」という言葉は破壊力が大きいので、そう言いたくなる気持ちも分かる。 ただそれでも、 「相手が自分にとって、異性として好みではない」ということと…

【ネタバレ考察】「俺は俺を肯定する」20世紀最凶の衝撃作 新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」を読み解く

読もう読もうと思っていた「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」を読んだ。 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス) posted with ヨメレバ 新井 英樹 エンターブレイン 2006-08-31 Amazon Kindle 昔、最初のほうを少しだけ読んだことがある…

【ザ・ノンフィクション】「人殺しの息子と呼ばれ 24歳青年の地獄の人生 前後編」感想

2017年10月15日(日)22日(日)に放映された「ザ・ノンフィクション 人殺しの息子と呼ばれ 24歳青年の地獄の人生 前後編」を見た感想です。 見ていてとてもキツい内容で、正直記事を書こうか悩みました。 ただご本人が、今回取材を受けたのは、ネットで様…

ネットが「未知の世界」ではなく「世間」になることについていけない自分は、これからの時代の負け組なのかもしれない。

www.omachil.club p-shirokuma.hatenadiary.com この二つの記事を読んで、自分が最近のネットについてモヤモヤしていたことがパッとつながった気がした。 以前書いたけれど、自分にとってネットは「リアルの自分を表現する場ではなく、リアルでは邪魔にしか…

「運命に対する無力さ」を描く「親なるもの断崖」は、男性に残酷な物語なのかも。

この記事からの派生話題です。引き続き主語デカい系の話です。 www.saiusaruzzz.com www.saiusaruzzz.com この話の中で「無力感や無能感に対する耐性の低さ」「無力であることは悪である」という考えは男性特有のものであり、「運命に対して受け身で無力にな…

「正しさの暴走」の抑止力としての「真っ当さ」

www.saiusaruzzz.com この記事からの派生余談。余りまとまっていないけれど、思いつたまま書いていく。 「パトレイバー」の記事で、「真っ当さ」が、今後増えるだろう「愉快犯的悪」や「愉快犯的アジテーター」への唯一の対抗手段ではないか、という話をした…

「面白さ史上主義」に対抗する「真っ当さ」の物語。ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」

21世紀の新型悪役像「内海課長」 togetter.com このまとめ記事を読んで、頷く部分が多かった。 YouTuberに限らず、「内海課長的悪」「面白ければいいじゃん主義」というのはネットで見かけるし、確実に増えていると思う。 自分が欲しいもの、面白いと思うこ…

自己肯定感とは何なのか。漫画のキャラクターを使って解説してみる。

自己肯定感については、前に一度書いたことがある。 www.saiusaruzzz.com 自己肯定感の話題を見ると、「自分が考えているものと少し違うな」と思うことが多い。 なので自己肯定感については、もう一度まとめて書きたいと思っていた。 あくまで自分の考えだ。…

人が夢や希望を抱けないコミュニティは、遅かれ早かれ衰退する。

ガンダムーンさんのこの記事を読んだ。 この件については、前から色々と考えていたのでそれを書きたいと思う。 www.weblogian.com トップページのおすすめ記事の選びかたに不満はない。 「はてなブログのトップページのおすすめ記事の選びかた」についてだけ…

あの頃、金属バットをフルスイングして世界をボコボコに殴っていた。

少し前から、「コロンバイン銃乱射事件の真実」という本を読んでいる。 コロンバイン銃乱射事件の真実 作者: デイヴ・カリン,堀江里美 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2010/07/10 メディア: ハードカバー 購入: 1人 クリック: 17回 この商品を含む…

宅配業界の歴史、構造、問題が一冊で分かる。横田増生「仁義なき宅配 -ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン-」感想

宅配業界の現状と問題 Amazonをはじめとする通販、それを個人宅に届けてくれる宅配は、今や社会になくてはならないものだ。 ただその重要性とは逆に、ヤマト運輸がAmazonの荷物の全面引き受けをやめたり、一部時間指定を廃止したりするなど、外から見ても宅…

好意や善意、思いやりを示さないことは差別ではない。

知人である、目の不自由なAさんを含む何人かで飲みに行ったことがある。 その中に、Aさんの学生時代の友人のBさんがいた。 Bさんは、学生時代の仲間数名で登山に行った話を始めた。初心者が日帰りで行ける山だが、Aさんが普段着や普通の靴で来たので、登るの…

あなたの書いた記事が、どこの誰に読まれるかは選べない。

p-dress.jp タイトルを見たとき「釣り記事かな」と思った。 釣り記事(炎上狙い)の特徴は色々とあると思うが、ひとつは主語を大きくして特定の属性をネガティブに言及している(と思わせる)タイトルをつけるというものがある。 炎上狙いのようなタイトルだ…

「ゲーム・オブ・スローンズ」を「父性」「母性」「男性性」「女性性」というキーワードで読み解く

7月17日(月・祝)についに「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン7が公開される。シーズン7の副タイトルは、原作タイトルの「氷と炎の歌」なので、クライマックスなのかもしれない。 「ゲーム・オブ・スローンズ」をシーズン6まで見て、「母性」が非常に…

「司馬遼太郎が筆を折った理由(わけ)」を読んで、一ファンとして思ったこと。

blog.goo.ne.jp 一ファンとしてこの記事を読んで、すごく思うところがありました。 ご本人も書かれている通り、上記の記事は完全に推測なのですが、非常に面白い内容でしたので、興味のある方には読んでいただければと思います。 以下は自分が記事を読んで…

西原理恵子「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」メモと感想

本書は母親の苦労を見て、自分自身も大変な人生を歩んできて、今まさに娘の反抗期に直面している西原理恵子が、「女の子が生きていくために、どんなことを考えやったほうがいいのか」ということを伝えている本だ。 男性(男の子)に対しては「ぼくんち」とい…

「金がない。それだけでなんでこんなに苦しいのか」600万円の借金を背負って派遣労働 岩淵弘樹「遭難フリーター」感想

23歳で借金を背負い、派遣で工場で働く。 以前、過去記事で紹介した岩淵弘樹「遭難フリーター」を再読した。 www.saiusaruzzz.com 奨学金を含めて600万円の借金を背負っている二十三歳の主人公が、就職活動をせず、埼玉県のキヤノンのプリンター工場で派遣社…

「なんで離婚されたのかわからない」という男性の話を読んで思ったこと。

togetter.com 話題になっているこのまとめについて、色々と思ったこと。 ゴミの日を知らない夫にうんざりするのは、妥当なことだと思う。 「何で駄目な僕を認めてくれないんだよ」 「正しさの追求」が目的になっている関係は、実質的には終わっている。 「元…

「NHKクローズアップ現代+ 2兆円超のアニメ産業 加速するブラック労働」を見て、アニメ業界の今後が心配になる。

www.nhk.or.jp 6月7日(水)に「クローズアップ現代+ 2兆円↑アニメ産業 加速するブラック労働」が放送された。 伝統的な下請け構造で、末端に利益が還元されない。 「アニメ業界は長時間労働低賃金のブラック業界だ」とは聞いていたけれど、番組内で放送…

むかし、学校が本当に嫌いだった。

先日、以前話題になった懐かしいツイートが話題になっていた。 www.huffingtonpost.jp 多くの支持を得られたものの、批判意見もいくつか寄せられたので、改めてツイートの主旨を説明している。 「図書館が学校教育を否定しているわけではなくて、学校に行く…

消費されることで回復するものってあるのだろうか?

前に「自分自身(のコアになる経験や思考)をコンテンツ化してネットに出すことは、どこの誰にどう消費されるか分からないから危険」という主旨の記事を書いたことがある。 www.saiusaruzzz.com ネットでは「その人自身をコンテンツとして消費する」という行…

ネットのいいところは「内容の無いコミュニケーション」がいらないところ。

p-shirokuma.hatenadiary.com このエントリーに端を発して、関連エントリーをいくつか読んだ。 「内容の無いコミュニケーション」というのは上手い言い方だな、と思う。 元記事に書いてあることにはほとんど同意で、他人の中で生きていく上で、自分から信頼…

【ネタバレあり】宮部みゆき「火車」は、クレジットカードを持つ前の十代に読んで欲しい小説。

仕組みを知らずにローンを利用するのは怖い。 ネットを見ていると消費者ローンの仕組みを知らないで、リボ払いなどを利用して、のちのち高額な手数料を払っていることに気づいたり、返すのに長い年月がかかったという話を目にする。 新卒で入社した会社の後…

【ザ・ノンフィクション】53歳の男性が地下アイドルに恋をした。「その後の中年純情物語」感想

2017年4月2日(日)に放送された「ザ・ノンフィクション その後の中年純情物語」の感想です。 以前放送された「中年純情物語~地下アイドルに恋をして~」の続編です。 今回放送されたぶんの前半が、前回の「中年純情物語~地下アイドルに恋をして~」の総…

親から受け継いだ呪いからどう逃れ、どう生きるのか。マイケル・ギルモア「心臓を貫かれて」

本書は村上春樹が訳したことで、広く流布された。 もともとは村上春樹の奥さんが読み、「すごい本だから、ぜひ読んで訳して欲しい」と勧めたらしい。 自ら望んで死刑になった殺人犯ゲイリー・ギルモア 地獄のような家庭環境 両親から受け継がれる、呪いの連…

「モンスターマザー 長野丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」で毒親をしのぐ怪物の存在を知る。

高山裕太くん、自殺事件の経緯 2005年12月6日に、長野県立丸子実業高校の一年生で、バレー部員だった高山裕太くんが自宅で自殺する。 裕太くんの母親のさおりは、自殺の原因はバレー部内でのいじめと校長、担任の発言、監督責任にあるとして、長野県、高校…

ネット社会で増殖中? 「歪んだ自己愛型人間」とは。佐藤優「嫉妬と自己愛」をわかりやすく解説&感想

時代と共に、人間も変化する。 佐藤優の「嫉妬と自己愛」の中では、かつては「嫉妬」を原動力として組織内で他人の足を引っ張ったり、それを向上心に変えて上を目指す人間が多かったが、現代はそういう「嫉妬型」の人間がいなくなり、代わりに「歪んだ自己…

会社という理不尽な場所の楽しさと、理想の上司像を描く「中間管理録トネガワ」

購読しているみかんさんのブログ「好きに生きる」で、先日、こんな記事を読ませていただいた。 litoli.hatenablog.com 「仕事」に対してずっとネガティブなイメージを抱いていたが、少し気持ちが変わってきたという記事だった。 はてなでも昨年「レールの乗…

【ザ・ノンフィクション】「しっくりくる生き方」が、まったくしっくりこなかった。

2017年2月12日にフジテレビで放送された「ザ・ノンフィクション」は、性同一障害を持ち、地下アイドルになることを夢見て、借金を背負い極貧の生活を営む、大浦きららさんの物語だった。 きららさんのおかれている状況は過酷 きららさんが現在おかれてい…

ニコ生で脱ぐ女の子の話を読んで思う「かりそめの承認」に騙される人々。

先日「ニコ生などのネットで承認欲求を満たす少女について」という記事を読んだ。 5年くらい前の古い記事だ。現実で満たされない承認欲求を、ニコ生で男性視聴者から性的対象として見られることで満たそうとする女の子がいる、という内容だった。中には視聴…