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うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語ります。【ネタバレ前提です。注意してください】

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【ザ・ノンフィクション】53歳の男性が地下アイドルに恋をした。「その後の中年純情物語」感想

2017年4月2日(日)に放送された「ザ・ノンフィクション その後の中年純情物語」の感想です。 以前放送された「中年純情物語~地下アイドルに恋をして~」の続編です。 今回放送されたぶんの前半が、前回の「中年純情物語~地下アイドルに恋をして~」の総…

親から受け継いだ呪いからどう逃れ、どう生きるのか。マイケル・ギルモア「心臓を貫かれて」

本書は村上春樹が訳したことで、広く流布された。 もともとは村上春樹の奥さんが読み、「すごい本だから、ぜひ読んで訳して欲しい」と勧めたらしい。 自ら望んで死刑になった殺人犯ゲイリー・ギルモア 地獄のような家庭環境 両親から受け継がれる、呪いの連…

「モンスターマザー 長野丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」で毒親をしのぐ怪物の存在を知る。

高山裕太くん、自殺事件の経緯 2005年12月6日に、長野県立丸子実業高校の一年生で、バレー部員だった高山裕太くんが自宅で自殺する。 裕太くんの母親のさおりは、自殺の原因はバレー部内でのいじめと校長、担任の発言、監督責任にあるとして、長野県、高校…

ネット社会で増殖中? 「歪んだ自己愛型人間」とは。佐藤優「嫉妬と自己愛」をわかりやすく解説&感想

時代と共に、人間も変化する。 佐藤優の「嫉妬と自己愛」の中では、かつては「嫉妬」を原動力として組織内で他人の足を引っ張ったり、それを向上心に変えて上を目指す人間が多かったが、現代はそういう「嫉妬型」の人間がいなくなり、代わりに「歪んだ自己…

会社という理不尽な場所の楽しさと、理想の上司像を描く「中間管理録トネガワ」

購読しているみかんさんのブログ「好きに生きる」で、先日、こんな記事を読ませていただいた。 litoli.hatenablog.com 「仕事」に対してずっとネガティブなイメージを抱いていたが、少し気持ちが変わってきたという記事だった。 はてなでも昨年「レールの乗…

【ザ・ノンフィクション】「しっくりくる生き方」が、まったくしっくりこなかった。

2017年2月12日にフジテレビで放送された「ザ・ノンフィクション」は、性同一障害を持ち、地下アイドルになることを夢見て、借金を背負い極貧の生活を営む、大浦きららさんの物語だった。 きららさんのおかれている状況は過酷 きららさんが現在おかれてい…

ニコ生で脱ぐ女の子の話を読んで思う「かりそめの承認」に騙される人々。

先日「ニコ生などのネットで承認欲求を満たす少女について」という記事を読んだ。 5年くらい前の古い記事だ。現実で満たされない承認欲求を、ニコ生で男性視聴者から性的対象として見られることで満たそうとする女の子がいる、という内容だった。中には視聴…

【驚愕】Amazonで初めて返金手続きをしたら、たった二日で簡単に手続きが完了して感動した。

中古の書籍を購入したら、カバーが下巻で中身が上巻だった。 ただいま、海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にドハマリしているしていますが、先日、その原作本である「氷と炎の歌」をAmazonで購入したよ~という記事を書きました。 www.saiusaruzzz.com…

【ザ・ノンフィクション】「二人のシングルマザーの物語」女社長と婚活ママの仕事、子育て、恋愛。

フジテレビで日曜日の14時からやっているドキュメンタリー「ザ・ノンフィクション」という番組がある。 これが毎回面白い。 テーマが決まっていて、そのテーマに該当する人の日常を追う。 前回の「女子プロレス界で生きる女性たち」もすごく面白かった。…

綾辻行人「殺人鬼」のあとがきから。残虐な殺人鬼の生みの親は、自分も殺人鬼になるのか。

「最恐にして最凶のスプラッタ・ミステリー」 自分は綾辻行人の小説が大好きで、ほとんど読んでいます。 ただ、殺人鬼シリーズだけは殺害シーンがどうしても読めず、導入部分とオチだけを読みました。殺害シーンが余りに生々しくて、文章を読んでいるだけで…

優しさや人間らしさと共存する、恐るべき残酷さを知る。「凶悪 ある死刑囚の告発」の感想

他の事件で死刑を求刑されている人間の告発によって、明るみに出た数々の残酷な事件。 一般的には「上申書殺人事件」と呼ばれており、この本を原作とした映画も作られている。 凶悪 スペシャル・プライス [DVD] 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D) 発売日: 20…

「相模原障害者施設殺傷事件」に対する、爆笑問題・太田光のコメントがすごすぎる。

昨夜、たまたまこんな記事を読みました。 numbers2007.blog123.fc2.com 個人的に、強く衝撃を受けました。 「この社会で、障害者の方がどのように生きていくか。そのことに対して、社会が何ができるのか」という問題は、考え続けられなければならないと思い…

場面緘黙症の漫画「元かんもく少女は考える。」から、生きづらさの正体を学んだ。

先日、ちょっとしたきっかけで「場面緘黙症」の体験をつづった漫画を読んだ。 morinagaame.blog.jp 「場面緘黙症」という症状を知ったのは少し前で、そんな症状で悩んでいる人がいることさえ知らなかった。 場面緘黙症というのは、特定の場面でのみまったく…

「君に届け」にみる女子のプリンセス願望と、女性にとっての自己実現。

先日読んだこの記事が面白く、とても興味深かった。 papuriko.hatenablog.com 自分が理解した限りでは、「闇を抱える男性から、どんな目に合わされても超人的な耐久心で耐え、傷ついたその男性の心を母性で癒すことで、いつかその人のオンリーワンになれる。…

【映画】アラスカで餓死した青年は、何のために旅をしたのか。僕は僕に会いに行く。「イントゥ・ザ・ワイルド」

名門の大学を出て裕福な家庭に育った青年は、なぜ、今までの自分を全て捨てて旅に出たのか。 エリートの両親の下で何一つ不自由のない生活を送っていたクリス・マッカンドレスは、大学卒業を境に、誰にも何も告げず、身体ひとつでヒッチハイクをする旅に出る…

メンヘラに好かれる人の特徴と、付き合ったときの対策。

メンヘラとは何か? メンヘラとはもともとは「精神疾患や心の症状を患っている人」をさすネットスラングです。 本当に精神疾患を患っている場合は、何の知識もない素人が対処するのは難しいと思います。本人もとても苦しい思いをしていると思うので、すみや…

XジャパンToshl「洗脳 地獄の12年からの生還」を読んで、洗脳されやすい人の条件を考えてみた。

「金スマ」で特集されていて、前々から興味を持っていたXジャパンのToshlの著書「洗脳」を読みました。とても興味深く面白い本でした。 洗脳 地獄の12年からの生還 作者: Toshl 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/08/08 メディア: Kindle版 この…

登山史上最悪の遭難事故。夏のツアー登山で八名が死亡。 羽根田治「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」の感想

2009年7月16日に北海道の大雪山系トムラウシ山で起こった、過去最大の遭難事故の原因を追究したドキュメンタリーです。ツアー参加者十五人と三名のガイド、総勢18名のうち8名が死亡して、結果的に登山史上、最悪の遭難事故となりました。 当時、報…

子供の「何で勉強しなきゃいけないの?」という問いに、何て答える??

先日、仕事関係の知り合い(以下Aさんとします。)から聞いた話です。 Aさんには中学三年生になる息子がいます。 以前から、「この前、塾をさぼったんだよね~~」という話や「別れたあとも、ずっと好きだった元カノとよりを戻した」などと息子の話を聞い…

「負け組」の絶望感が日本を引き裂く。 山田昌弘「希望格差社会」感想

山田昌弘著「希望格差社会 -「負け組」の絶望感が日本を引き裂く」を読んだ感想です。 この本の要旨 現在の社会における格差と呼ばれるもの、いわゆる「負け組」と「勝ち組」を分けるものは「希望の格差」ではないか、ということが書かれています。 「努力…

【読書】連合赤軍事件は「オタク」が起こした事件だった?  大塚英志「「彼女たち」の連合赤軍 -サブカルチャーと戦後民主主義ー」の感想 

この本の内容 題名を見ると「連合赤軍事件関連の本かな」というイメージですが、どちらかと言えば副タイトルが表すサブカル論の比重が強いです。 サブカル論の枠組みの中で、サブカルチャーという分野が興隆する直前の時代に起こった連合赤軍事件を語るとい…

「物語の語り手」が、ネットで陥りがちな罠~浅田舞の告白によせて~

人にとって「物語」とは何なのか、何のために人は「物語」を求めるのか、ということを書いた、前回の記事の続きです。 saiusaru.hatenablog.com 今回は特にネット社会における「物語の語り手」側について、書いていきたいと思います。 語り手が陥る「物語」…

「物語」は、人を癒すのか? 呪うのか?

「物語」はなぜ生まれたのか? 何のためにあるのか? 「物語」は、文章だけではありません。 絵画や歌や音楽にも、物語性はあります。 優れた物語とは、何なのか? 物語には人を癒す力があると同時に、強力な呪縛性を秘めている。 そんな「物語」についての…

読むと三日はへこむが、それでも読んで欲しい、鬱本五選

「鬱本」とは、ただ暗く残酷な描写にされているのではなく、 「自分にも、こんなことがあるのではないか」 「自分にも、こんなところがあるんではないか」 そんな風に思わせる本です。 読むと落ち込むけれど、素晴らしい本であるためぜひ読んで欲しい「鬱本…

アマゾンの深層に迫る。「潜入ルポ アマゾン・ドットコム」感想

横田増生著「潜入ルポ アマゾン・ドットコム」を読んだ感想です。極端な秘密主義でインタビューなどもほとんど受けないアマゾンの内実を暴くために、日本でアマゾンの物流を委託されている、日通のセンターに著者自らがアルバイトとして潜入した体験記です。…

AKB第8回総選挙、AKB総選挙は、残酷なショーなのか。 

6月18日(土)に行われた、AKB第8回総選挙を見ての感想です。 「残酷なショー」と言われるけれども 今年はちょっと出かけていたので、16位のにゃんにゃん仮面と5位の柏木由紀の間は見ていません。 なんだかんだ言って、放送されていると毎年見てしま…

在宅ぼっちワークを始めて一年。そのメリット・デメリット。

自宅で仕事を始めて、一年経ちました。在宅ワーカーのメリット・デメリットについて、色々と語ります。 ブログ主の中の人が、自分の持つ技能で独立して自宅で仕事を始めて、一年ほど経ちました。 その前は独立した仕事の業界で働いたり、普通の事務職やアル…

「アップルVSグーグル どちらが世界を支配するのか」を読んでみた。

フレッド・ボーゲルスタイン著「アップルVSグーグル どちらが世界を支配するのか」を読んだ感想です。 題名から想像していた内容と、まったく違いました。 いい意味で期待を裏切られました。 Googleとアップル、その二社が歩んできた歴史や、働いていた人た…

「今日から日雇い労働者になった -日給6,000円の仕事の現場ー」 を読んでみた。

増田明利著「今日から日雇い労働者になった -日給6,000円の仕事の現場ー」を読んだ感想です。 「本書は宿無し、定職無しの日雇い生活を一か月間行い、その生活ぶり、体調・心境の変化などを克明に記したルポルタージュである」 (本文冒頭より引用) …

「大家族石田さんち」にみる、大家族というユートピア

2016年5月9日(月)で、大家族石田さんちが最終回を迎えました。ここ最近の放送しか見てないですが、その感想です。 主は、大家族のドキュメンタリー番組をたまに見るのですが、石田さんちが一番好きです。 ネットでの評判を見ると、そういう人が多いみた…

「ふぅチャンネル」開設記念。動画投稿で収入を得ることに対して感じる、違和感について考える。

ニコニコ動画の人気ゲーム実況者であるふぅが、有料チャンネルを開設しました。これを機に、「嫌儲」といわれる気持ちは何を意味するのかについて、考えてみたいと思います。 最近、ニコニコ動画をすっかり見なくなっていたのですが、ふぅが有料チャンネルを…