うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語るブログ。

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社会問題

「貧乏で幸せな人間はいても、貧困で幸せな人間はいない」 鈴木大介「最貧困女子」感想

鈴木大介「最貧困女子」は、「貧乏とは違う貧困状態」の女子の中でさらに極限の貧困状態に置かれている「最貧困」の女性たちの様子を記述したものだ。 「貧乏と貧困は何が違うのか?」 この辺りについては、だいぶ知識が広まりつつあるが、まだまだ根強い「…

「YouTubeで食べていく 『動画投稿』という生き方」感想

YouTubeで食べていく 「動画投稿」という生き方 (光文社新書) posted with ヨメレバ 愛場 大介(ジェット☆ダイスケ) 光文社 2014-08-07 Amazon Kindle 読んでみたら、意外と面白かった。 正直なことを言うと、読む前は余り期待していなかった。 ノウハウ本に…

「平気でうそをつく人たちー虚偽と邪悪の心理学」感想 「邪悪な人」は、あなたのそばにもいるかもしれない。

他の人の記事で何回か見かけて、気になっていた本。 平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学 posted with ヨメレバ M.スコット ペック 草思社 1996-12 Amazon Kindle この本では、ある方向性の特性を持つ人を「邪悪」と名付けている。 この本で書かれて…

会社や家族で遭遇する困った人。「不機嫌な人」への対処法。

誰もが人生で一度は関わったことがあるだろう「不機嫌な人」 自分が考える、いわゆる「不機嫌な人」は二種類に分かれる。 ①本当に不機嫌な人 ②不機嫌そうに見えるけれど、不機嫌ではない人 ②についても話したいことがあるのだけれど、多くの場合、問題になる…

大西巷一「乙女戦争」を読んで感じた、「個人」として生きることを選べる現代の幸福とか不幸とか。

*この記事にはネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください。 大西巷一の「乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ」を既刊9卷まで読んだ。 乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション)) posted with ヨメレバ 大西…

社会人になってから、日本史を勉強したい人におすすめ! 中央文庫版「日本の歴史」が面白い。

昔、読んでいた中央文庫版「日本の歴史」を読み直している。 全26卷+別卷の構成だ。 前は図書館で借りて読んでいたのだが、なかなか読む時間がとれないことと、前よりも読むのに時間がかかるようになっているので、購入することにした。 一冊税込で1337円、…

「私はそれが嫌い」と「お前のそれは間違っている」は違うと思う。

www.already-match.com この記事を読んで、「ブーメラン」という反応が多いことが気になった。 「チェンジ」という言葉は破壊力が大きいので、そう言いたくなる気持ちも分かる。 ただそれでも、 「相手が自分にとって、異性として好みではない」ということと…

【ネタバレ考察】「俺は俺を肯定する」20世紀最凶の衝撃作 新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン」を読み解く

読もう読もうと思っていた「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」を読んだ。 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス) posted with ヨメレバ 新井 英樹 エンターブレイン 2006-08-31 Amazon Kindle 昔、最初のほうを少しだけ読んだことがある…

【ザ・ノンフィクション】「人殺しの息子と呼ばれ 24歳青年の地獄の人生 前後編」感想

2017年10月15日(日)22日(日)に放映された「ザ・ノンフィクション 人殺しの息子と呼ばれ 24歳青年の地獄の人生 前後編」を見た感想です。 見ていてとてもキツい内容で、正直記事を書こうか悩みました。 ただご本人が、今回取材を受けたのは、ネットで様々…

ネットが「未知の世界」ではなく「世間」になることについていけない自分は、これからの時代の負け組なのかもしれない。

www.omachil.club p-shirokuma.hatenadiary.com この二つの記事を読んで、自分が最近のネットについてモヤモヤしていたことがパッとつながった気がした。 以前書いたけれど、自分にとってネットは「リアルの自分を表現する場ではなく、リアルでは邪魔にしか…

「運命に対する無力さ」を描く「親なるもの断崖」は、男性に残酷な物語なのかも。

この記事からの派生話題です。引き続き主語デカい系の話です。 www.saiusaruzzz.com www.saiusaruzzz.com この話の中で「無力感や無能感に対する耐性の低さ」「無力であることは悪である」という考えは男性特有のものであり、「運命に対して受け身で無力にな…

「正しさの暴走」の抑止力としての「真っ当さ」

www.saiusaruzzz.com この記事からの派生余談。余りまとまっていないけれど、思いつたまま書いていく。 「パトレイバー」の記事で、「真っ当さ」が、今後増えるだろう「愉快犯的悪」や「愉快犯的アジテーター」への唯一の対抗手段ではないか、という話をした…

「面白さ史上主義」に対抗する「真っ当さ」の物語。ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」

21世紀の新型悪役像「内海課長」 togetter.com このまとめ記事を読んで、頷く部分が多かった。 YouTuberに限らず、「内海課長的悪」「面白ければいいじゃん主義」というのはネットで見かけるし、確実に増えていると思う。 自分が欲しいもの、面白いと思うこ…

自己肯定感とは何なのか。漫画のキャラクターを使って解説してみる。

自己肯定感については、前に一度書いたことがある。 www.saiusaruzzz.com 自己肯定感の話題を見ると、「自分が考えているものと少し違うな」と思うことが多い。 なので自己肯定感については、もう一度まとめて書きたいと思っていた。 あくまで自分の考えだ。…

人が夢や希望を抱けないコミュニティは、遅かれ早かれ衰退する。

ガンダムーンさんのこの記事を読んだ。 この件については、前から色々と考えていたのでそれを書きたいと思う。 www.weblogian.com トップページのおすすめ記事の選びかたに不満はない。 「はてなブログのトップページのおすすめ記事の選びかた」についてだけ…

あの頃、金属バットをフルスイングして世界をボコボコに殴っていた。

少し前から、「コロンバイン銃乱射事件の真実」という本を読んでいる。 コロンバイン銃乱射事件の真実 作者: デイヴ・カリン,堀江里美 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2010/07/10 メディア: ハードカバー 購入: 1人 クリック: 17回 この商品を含む…

宅配業界の歴史、構造、問題が一冊で分かる。横田増生「仁義なき宅配 -ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン-」感想

宅配業界の現状と問題 Amazonをはじめとする通販、それを個人宅に届けてくれる宅配は、今や社会になくてはならないものだ。 ただその重要性とは逆に、ヤマト運輸がAmazonの荷物の全面引き受けをやめたり、一部時間指定を廃止したりするなど、外から見ても宅…

好意や善意、思いやりを示さないことは差別ではない。

知人である、目の不自由なAさんを含む何人かで飲みに行ったことがある。 その中に、Aさんの学生時代の友人のBさんがいた。 Bさんは、学生時代の仲間数名で登山に行った話を始めた。初心者が日帰りで行ける山だが、Aさんが普段着や普通の靴で来たので、登るの…

あなたの書いた記事が、どこの誰に読まれるかは選べない。

p-dress.jp タイトルを見たとき「釣り記事かな」と思った。 釣り記事(炎上狙い)の特徴は色々とあると思うが、ひとつは主語を大きくして特定の属性をネガティブに言及している(と思わせる)タイトルをつけるというものがある。 炎上狙いのようなタイトルだ…

「ゲーム・オブ・スローンズ」を「父性」「母性」「男性性」「女性性」というキーワードで読み解く

7月17日(月・祝)についに「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン7が公開される。シーズン7の副タイトルは、原作タイトルの「氷と炎の歌」なので、クライマックスなのかもしれない。 「ゲーム・オブ・スローンズ」をシーズン6まで見て、「母性」が非常に…

「司馬遼太郎が筆を折った理由(わけ)」を読んで、一ファンとして思ったこと。

blog.goo.ne.jp 一ファンとしてこの記事を読んで、すごく思うところがありました。 ご本人も書かれている通り、上記の記事は完全に推測なのですが、非常に面白い内容でしたので、興味のある方には読んでいただければと思います。 以下は自分が記事を読んで…

西原理恵子「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」メモと感想

本書は母親の苦労を見て、自分自身も大変な人生を歩んできて、今まさに娘の反抗期に直面している西原理恵子が、「女の子が生きていくために、どんなことを考えやったほうがいいのか」ということを伝えている本だ。 男性(男の子)に対しては「ぼくんち」とい…

「金がない。それだけでなんでこんなに苦しいのか」600万円の借金を背負って派遣労働 岩淵弘樹「遭難フリーター」感想

23歳で借金を背負い、派遣で工場で働く。 以前、過去記事で紹介した岩淵弘樹「遭難フリーター」を再読した。 www.saiusaruzzz.com 奨学金を含めて600万円の借金を背負っている二十三歳の主人公が、就職活動をせず、埼玉県のキヤノンのプリンター工場で派遣社…

「なんで離婚されたのかわからない」という男性の話を読んで思ったこと。

togetter.com 話題になっているこのまとめについて、色々と思ったこと。 ゴミの日を知らない夫にうんざりするのは、妥当なことだと思う。 「何で駄目な僕を認めてくれないんだよ」 「正しさの追求」が目的になっている関係は、実質的には終わっている。 「元…

「NHKクローズアップ現代+ 2兆円超のアニメ産業 加速するブラック労働」を見て、アニメ業界の今後が心配になる。

www.nhk.or.jp 6月7日(水)に「クローズアップ現代+ 2兆円↑アニメ産業 加速するブラック労働」が放送された。 伝統的な下請け構造で、末端に利益が還元されない。 「アニメ業界は長時間労働低賃金のブラック業界だ」とは聞いていたけれど、番組内で放送…

むかし、学校が本当に嫌いだった。

先日、以前話題になった懐かしいツイートが話題になっていた。 www.huffingtonpost.jp 多くの支持を得られたものの、批判意見もいくつか寄せられたので、改めてツイートの主旨を説明している。 「図書館が学校教育を否定しているわけではなくて、学校に行く…

消費されることで回復するものってあるのだろうか?

前に「自分自身(のコアになる経験や思考)をコンテンツ化してネットに出すことは、どこの誰にどう消費されるか分からないから危険」という主旨の記事を書いたことがある。 www.saiusaruzzz.com ネットでは「その人自身をコンテンツとして消費する」という行…

ネットのいいところは「内容の無いコミュニケーション」がいらないところ。

p-shirokuma.hatenadiary.com このエントリーに端を発して、関連エントリーをいくつか読んだ。 「内容の無いコミュニケーション」というのは上手い言い方だな、と思う。 元記事に書いてあることにはほとんど同意で、他人の中で生きていく上で、自分から信頼…

【ネタバレあり】宮部みゆき「火車」は、クレジットカードを持つ前の十代に読んで欲しい小説。

仕組みを知らずにローンを利用するのは怖い。 ネットを見ていると消費者ローンの仕組みを知らないで、リボ払いなどを利用して、のちのち高額な手数料を払っていることに気づいたり、返すのに長い年月がかかったという話を目にする。 新卒で入社した会社の後…

【ザ・ノンフィクション】53歳の男性が地下アイドルに恋をした。「その後の中年純情物語」感想

2017年4月2日(日)に放送された「ザ・ノンフィクション その後の中年純情物語」の感想です。 以前放送された「中年純情物語~地下アイドルに恋をして~」の続編です。 今回放送されたぶんの前半が、前回の「中年純情物語~地下アイドルに恋をして~」の総…