うさるの厨二病な読書日記

厨二の着ぐるみが、本や漫画、ゲーム、ドラマなどについて好き勝手に語るブログ。

うさるごと

現在は、noteと一次創作をメインに書いています。

2023年12月からは、ブログは月一回程度の更新にして、noteをメインに書くことにしました。 note.com 両方愛着があるので悩んだけれど、色々考えた末、そうすることにしました。 よろしければフォローをお願いします。 ↓色々考えた痕跡。 何もかもやることは…

三輪山、橿原神宮に行ってきた&「近畿地方のある場所について」が届くのが待ち遠しい。

先日、仕事の関係で大阪に行くことになった。 その帰りに大神神社と橿原神宮に立ち寄った。 oomiwa.or.jp 大神神社の御神体である三輪山も登ってきた。上り下りで二時間半くらい。 木陰が多くて余り陽射しが入ってこないせいか、他の山にはない良く言えば神…

「世間では不評の作品だけど、私は大好きだ」という人の熱い語りが好き。

「ソウルシリーズ」はナンバリングによって、世界観やシステムが大きく変わらない。 「無印」も「Ⅲ」もやっているし、評価が割れている「Ⅱ」を今さらやらなくてもいいかと思っていた。 それがこの動画を見たら、やってみたくなった。 ダークソウル2はプレイ…

三人称一元視点において「視点が回ってこないキャラ」との恋愛展開は、叙述トリックのミステリーを読んでいるような面白さがある。

変化草子〈1〉くぬぎの章 (大陸ネオファンタジー文庫) 作者:伊吹 巡 大陸書房 Amazon 子供のころ読んだ時はそこまで面白いと思わなかったが(なのでかなりうろ覚えだった。noteでタイトルを教えてもらった)大人になったいま久し振りに読んだら、滅茶苦茶面…

【ドラマ感想】「だが、情熱はある」 嫉妬や劣等やドス黒い感情を生む「たりてなさ」こそが自分だから、それでやっていくしかない。

www.saiusaruzzz.com www.saiusaruzzz.com 「だが、情熱はある」が終わってしまった。 今回、若林が夜道で「自分の境遇が自分を取り巻く世界全体のせいのように思えて、何でもいいから怒りをぶつけたくて、もう少し長く目を合わせていたら、確実に殴りかかっ…

読むことが楽しみな面白い本が一冊あれば、けっこう幸せに暮らせる。

いま読んでいる「暴君~新左翼・松崎明に支配されたJR秘史~」がめっちゃ面白い。 暴君~新左翼・松崎明に支配されたJR秘史~ 作者:牧久 小学館 Amazon この時代の労働闘争は、組織内の勢力争い、暗躍に権謀術策、社会に対する考え方や革命に対する路線の…

「語ることができないこと」に意味がある。「隠蔽するための物語」について。

*「隠蔽するための物語」と思われる話についてのネタバレが含まれます。 www.saiusaruzzz.com 「一方通行の家」が自分にとって面白かった理由である「隠蔽するための物語」(造語)について話したい。 「隠蔽するための物語」とは何かは、以前↓のnoteに書い…

「人間は流行り病だ。そばにいるものから毒していく」 名作と名高い「天使の詩Ⅰ・Ⅱ」をもう一度プレイしたい。

突然、「天使の詩」のことを思い出して猛烈にプレイしたくなっている。 子供のころ、ⅠもⅡ(堕天使の選択)もプレイしたはずなんだけれど(ストーリーやムービーを見たことは覚えているし)ゲーム自体は頭から吹き飛んでいる。 Ⅰのエンディングは子供心に多大…

対話型AI「チャットGPT」に小説のあらすじを考えてもらったら、思った以上に学びが深かった。

shinonomen.hatenablog.com ↑の東雲さんの記事を読んで滅茶苦茶面白いと思い、自分も「Chat(チャット)GPT」に「400字で小説のあらすじを考えて」と頼んで三種類出してもらった。 タイトルのみ自分で考えた。 あらすじ① 世界にひとつだけの美術品 "> ある日…

「ひとり出版社」ってどうなの? 調べてみて感じたこと、考えたことまとめ。

情報が多様化している今は、本に限らず「大勢のターゲットに向かって作る」よりも「必要としている人を絞って、その層に最適化したものを作る(発信する)」方向にさらに進んでいくのでは、と思う。 本を作成・販売するまでの過程を考えるとツールを使えば一…

ブログという世界の面白さは、ひとつの記事を読んだだけではわからない。

note.com 以前、noteで「大勢の人をターゲットにするのではなく、自分と趣味が同じ人が空いた時間に覗きに来てくれるギャラリーを作る」という考え方はいいなと書いた。 SNSが大規模なショッピングモールへの出店なら個人サイトは自宅を改装したカフェのよう…

文庫本の一ページの文字数は何文字が読みやすいか? 比べてみた。

文庫本を作ってみたいと思ったので、一ページの文字数は何文字くらいが読みやすいか、家にある文庫を元に考えてみた。 出版社によっても違うし、出版年数によっても違うし、シリーズによっても違うので「タイトル・出版年数」を参考に記載しておいた。 各出…

はてなポイントが余っていたので13000ポイントでスターを購入してみた&はてブの改善案についての雑感。

五秒で話し終わるいきさつ。 はてなブログプロの更新のために購入したポイント(14400ポイント)を忘れたまま、他の方法で支払った。→はてなポイントは廃止になります。→ガーン。 しょうがないからはてなスターを買うか。 13000ポイント分購入。 結果。 一生…

好みの疑似百合について語りたい。

「男の娘な彼氏」が掲載されているということで「学園の王子とゲーム実況者」を購入。 学園の王子とゲーム実況者 1 (角川コミックス・エース) 作者:バラ子 KADOKAWA Amazon *表紙は本編。疑似百合はスピンオフの短編が載っている。 個人的には「疑似百合」…

「読者がどんな本を買うかは、僕が決めることではない」直木賞を受賞した小川哲のインタビューが凄く良かった。

"> ">2022年1月24日(火)に読売新聞掲載されていた小川哲のインタビュー「直木賞に決まって」がとても良かったので、特に印象に残ったところを抜粋して紹介したい。 高校生のころから、ずっと心に決めているルールがある。 「自分の力ではどうしようもない…

先日読んだ三角関係の恋愛漫画がすごく引っかかったので、何がそんなに引っかかるのか考えてみた。

とある短編恋愛漫画の三角関係に引っかかるものを感じたので、何がそんなに引っかかるのか考えてみた。 諸事情*1あってタイトルは出さないが、読んだことがある人は設定ですぐに気付くと思う。 そこまで複雑な状況ではないので説明する。 状況説明 クロ、モ…

「2023年は、何に優先して時間を使うか」をきちんと考えて、それに取り組む年にしたい。

2022年もあと三日だ。はええええ。 個人的には、2022年は遊び呆け過ぎたという反省が大きい。 ネットで色々やりすぎ。 7月時点で考えた「やりたいことリスト」が役に立っていなさすぎてびっくりする。 やりたいことがたくさんあって時間が足りない。焦らな…

好きなゲームミュージックの思い出を適当に語りたい。

はてブのホッテントリにゲームミュージックの増田が上がっているのを見たら、急に話したくなったので話したい。 *発売からだいぶたったゲームのネタバレが多少含まれています。ご注意下さい。 最近何故かループし続けているのが、「ストリートファイターⅡ」…

創作で、キャラを分裂させて自己葛藤を描くときに重要になる「フェアさ」とは何なのか。

*独自解釈に基づく話です。 *この記事には、ドラマ「Nのために」と漫画「アスペル・カノジョ」のネタバレが含まれます。 www.saiusaruzzz.com 「アスペル・カノジョ」は何かに似ていると思って、思い出したのがドラマ「Nのために」だ。 www.saiusaruzzz.co…

自分が横井に厳しすぎるんだろうな。

www.saiusaruzzz.com www.tyoshiki.com 言及ありがとうございます。 記事を読んで「確かに最後まで読んでみないとわからないな」と思ったので最後まで読みました。 「アスペル・カノジョ」は「信仰型恋愛」なのに普通の恋愛のように恵が側にいて交流も出来る…

10月7日(金)のアメーバテレビのひろゆきの「辺野古取材を放送 “座り込み”めぐる議論」の冒頭五分を見た感想。

「アベプラ」でひろゆき氏の辺野古取材を放送 “座り込み”めぐる議論で怒号が飛ぶ場面も…(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース 話題になっているのでちょっと見てみたが、開始五分くらいで頭が疑問だらけになった。 自分が見た冒頭の流れ。 ①ひろゆきが「…

学生運動当事者「n=1」のうちのオカンのフェミニズム精神。

小説で「台風だしピザでも頼む?」と攻めが言い出した…倫理観の違いで読めなくなることあるよね「鬼畜攻めかよ」 - Togetter 先日、うちのオカンと話していたら*1 「あさま山荘」籠城―無期懲役囚・吉野雅邦ノート (祥伝社文庫) 作者:大泉 康雄 祥伝社 Amazon…

学生運動の背景を知ることが出来る本の紹介をしながら、適当に雑談をしたい。

少し前にネットで学生運動の話をよく見かけたので、自分が今まで読んだり聞いたりした話と合わせて雑談したい。 この時代の学生運動周囲の話を見ていくと、そのセクトや大学によってだいぶ雰囲気が違う。(考え方が違うので当たり前だが) 例えば立花隆の「…

人は、何を見て「この話は嘘臭い」と思うのか。

ママ友と浮気してる 増田(匿名ダイアリー)は半ばモキュメンタリー的に楽しむものだと思っているので、嘘松でもいい。 むしろそういうものと思っているのに、嘘臭く感じてまったく乗れなかったのは何故か。 自分が「ママ友と浮気してる」から感じた「嘘臭さ…

「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」感想 「事実」や「現実」に迫るために必要なのは、「解釈しないこと」に耐えることではないか。

*批判的な内容です。 デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場 (集英社学芸単行本) 作者:河野啓 集英社 Amazon 「事実に迫る」うえで必要な要件。 自分が考える「事実に迫るノンフィクション」に必要なことは、第三者が検証が可能なこと、それが難しいのであ…

人は惰性で、人を殺し続けることが出来る。

www.saiusaruzzz.com 前回書いたこの記事で、「日本軍の指導者に共通していたもの」について考えたが、書き終えたあとどうもしっくりこない。 そんなときに黄金頭さんの記事のこの箇所を読んで「おおっ」と声が出た。 アイヒマンが定年まで仕事をして、「退…

「綾辻行人になりたかった」という言葉は、わからないからこそ心に残った。

実家の兄ちゃんが貸してくれた知念実希人の「硝子の塔の殺人」を読んでいる。 硝子の塔の殺人 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon 物語が始まってすぐに、投薬方法の特許を持ち、莫大な資産を築いた登場人物が「私は綾辻行人になりたかったんだ」(P38)…

「ブログはオワコンだ」と言われれば、「そうかもしれないが、それが何か?」としか言いようがない。

先日、はてブで「ブログはオワコン(意訳)」という記事があがっていた。 以前「はてなはオワコン」記事をどこかで読んだような……気のせいか? まあ人のことは自分がとやかく言うことではないので、きっかけはおいておいて「ブログはオワコンか?」という話…

古本の人の書き込みを見た妄想。「興味を惹かれて手に取ったけれど、難しくて挫折しそうな本」も、人と一緒なら読めるかもしれない。

読売新聞の書評欄に金石範の「火山島」が紹介されていて、面白そうだなと興味を持った。 韓国では今も余り語られない、「済州島四・三事件」を題材にした小説だ。 早速Amazonで調べてみたが、電書も文庫も出ていない。出ているのは中古の単行本とペーパーバ…

父の話。

ここ一年、ずっと体調が悪かった父親が今日、緩和ケア病棟に入ることが決まり、手続きをしてきた。 昨日、父と話して感じたことを、急に書きたくなった。 いま「彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠」という本を読んでいる。 1972年に革マル派…