うさるの厨二病な読書日記

生涯中二の着ぐるみが、本や漫画、ドラマなどについて好きも嫌いも全力で語ります。【ネタバレ前提です。注意してください】

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小説

物語世界の謎を解くことを楽しむ「世界解明系の物語」 みんなのおススメ作品リスト

「世界の謎を解く物語」でおススメのものを聞いてみた。 ジャンルが不明確なので探しづらかった。 「世界解明系物語」愛好家のためにリストにした。 「世界解明系の物語」みんなのおススメ作品リスト 小説(日本SF) 小説(日本ホラー) 小説(ライトノベル…

グロくて不気味な短編集 小林泰三「肉食屋敷」が面白かったのでおススメしたい。

小林泰三「肉食屋敷」を読了した。 本書は短編集なのだが、四つの短編が収められている。どれも若干グロくて暗い世界観という共通項はあるものの、ジャンルや読み味が微妙に違うので、まったく飽きずに読める。 肉食屋敷 (角川ホラー文庫) 作者: 小林泰三 出…

「ロードス島戦記」ってラノベじゃないの? ライトノベルについて色々と考えた。

「ロードス島戦記」はラノベじゃない? togetter.com 先日、これを見てびっくりした。 「ロードス島戦記」ってラノベじゃなかったのか???( ゚Д゚) 少し前に、ある記事に「古いけど、ロードス島戦記はラノベの中でも、色々な人に薦めやすい」とブコメしたば…

「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました…」 深木章子「鬼畜の家」感想

深木章子の「鬼畜の家」を読んだ。 「鬼畜の家」あらすじ 元刑事で私立探偵を営む榊原は、知人を介して、保険金にまつわる事故の調査を依頼される。依頼主である少女・由紀名から聞かされた話は、とてつもなくおぞましいものだった。 事故死した母親は、金の…

【ネタバレあり】宮部みゆき「火車」は、クレジットカードを持つ前の十代に読んで欲しい小説。

仕組みを知らずにローンを利用するのは怖い。 ネットを見ていると消費者ローンの仕組みを知らないで、リボ払いなどを利用して、のちのち高額な手数料を払っていることに気づいたり、返すのに長い年月がかかったという話を目にする。 新卒で入社した会社の後…

【ネタバレあり】漫画版「うみねこのなく頃に」Episode8が素晴らしかったので、いいところも悪いところもまとめて語りたい。

漫画版Episose8では、猫箱の底まで描かれている。 漫画版「うみねこのなく頃に」Episode8を読了した。 うみねこのなく頃に散 Episode8:Twilight of the golden witch 9巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER) 作者: 竜騎士07,夏海ケイ 出版社/メーカー: ス…

【閲覧注意】人類が消えた5000万年後の地球「アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界」の感想

*この記事には、人によっては気持ちが悪いと感じるかもしれない画像を載せています。苦手なかたはご注意ください。 「進化とは何か?」という説明がわかりやすい。 5000万年後の生物たち 樹木上に住むリス、チリット 砂漠を這いずるデザート・シャーク 樹木…

J・D・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」「キャッチャー・イン・ザ・ライ」の本当の恐ろしさ。

「翻訳(ほとんど)全仕事」を読んだ。 村上春樹の「翻訳(ほとんど)全仕事」がとても面白かった。 村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/03/17 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (8件) を見る …

「ティーンズ・パンタクル」Kindle版発売記念。ゲームブックの神・鈴木直人について全力で語る。

以前、このブログの記事でも紹介したゲームブック「ティーンズ・パンタクル」がKindleで発売されたので、さっそく購入してやってみた。 ティーンズ・パンタクル (幻想迷宮ゲームブック) 作者: 鈴木直人 出版社/メーカー: 幻想迷宮書店 発売日: 2017/03/21 メ…

【ネタバレ注意】仲間由紀恵主演ドラマ「そして誰もいなくなった」を、原作と比較しながら感想を述べたい。

2017年3月25日(土)26日(日)に二夜連続で放送された、仲間由紀恵主演ドラマ「そして誰もいなくなった」の感想及び、原作との相違点についてなどを語ります。 www.tv-asahi.co.jp 原作及びドラマのネタバレをしています。未読未聴の方はご注意ください。…

親から受け継いだ呪いからどう逃れ、どう生きるのか。マイケル・ギルモア「心臓を貫かれて」

本書は村上春樹が訳したことで、広く流布された。 もともとは村上春樹の奥さんが読み、「すごい本だから、ぜひ読んで訳して欲しい」と勧めたらしい。 自ら望んで死刑になった殺人犯ゲイリー・ギルモア 地獄のような家庭環境 両親から受け継がれる、呪いの連…

プロが、どんな風に小説を書いているのかが具体的にわかる「五代ゆう、榊一郎の小説指南」

富士見長編小説大賞を受賞し、現役のライトノベル作家として活躍している五代ゆうと榊一郎が、編集者を交えて対談形式で小説の書き方を語っている本です。 二人はライトノベル作家なので、主に「ラノベを書くにあたって」という態で語っているのですが、どん…

【「破妖の剣」完結記念】前田珠子にみる、物語の設定を自ら破壊してしまう長編に向かない作家像。

子供のころから読んでいた「破妖の剣」が完結した 先日、コバルト文庫で長い間、巻を重ねてきた「破妖の剣」シリーズがついに完結したという話を聞いた。 破妖の剣6 鬱金の暁闇30 (集英社コバルト文庫) 作者: 前田珠子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017…

物語における「信頼のできない語り手」の技法と、語り手としてのブロガー考。

「信頼のできない語り手」とは。 「信頼のできない語り手」という技法を用いている物語があります。 主に推理小説やサスペンス、ホラーなどのジャンルに用いられる技法です。 「信頼のできない語り手」に物語を語らせることによって、物語自体にトリックを…

【ネタバレ注意】ミステリーのホワイダニットの構造について&おすすめの「ホワイダニット」ミステリー

先日、購読しているねこさんのブログ「僕の猫舎」で、こんな記事を読ませていただいた。 tsurezurenarumama.hatenablog.com 聖書の「カインによるアベル殺害」が最古の倒叙法で書かれたホワイダニットではないか、というのは非常に面白い考えだなと思った。…

狂気のゲーム「ムーンライトシンドローム」にみる、謎ときコンテンツの面白さ

狂気のゲーム「ムーンライトシンドローム」の面白さ このブログで何度か紹介している「ムーンライトシンドローム」というゲームがある 。 ムーンライトシンドローム 出版社/メーカー: ヒューマン 発売日: 1997/10/09 メディア: Video Game 購入: 1人 クリッ…

「人間の真価は自分自身でさえギリギリまで分からない」。「銀河英雄伝説」ウォルター・アイランズから学ぶ。

ウォルター・アイランズは権力機構にひそむ寄生虫だった。 田中芳樹の大人気SF小説「銀河英雄伝説」に、ウォルター・アイランズという登場人物が出てくる。 (引用元:http://anime.geocities.jp/ginga_eiyudensetu/cast/) 「銀河英雄伝説」は、専制君主国…

言葉の力を持たない人間は、この世界でどう生きればいいのか? 桜井晴也「世界泥棒」

「面白いよ」と紹介してもらった。 先日、何年かぶりに読んだ文藝賞受賞作「月の裏まで走っていけた」の記事を書いたとき、はてなではお馴染みのピピピピピさんからこんなブコメをいただいた。ありがとうございます! 社会の中で生きられない人間は、殺され…

社会の中で生きられない人間は、殺されて当然の虫なのか?? 雨森零「月の裏まで走っていけた」

十七、八のころ、一度だけ読んでずっと心に残っていた物語。 作者の雨森零は二十四歳のときに「首飾り」で第31回文藝賞をとり、その二年後に本作を書いた。 そしてそれ以後、表舞台では何も書いていない。 この作品を最後に、どこかに消えてしまった。 こ…

【ダークファンタジーの傑作】 「ゲーム・オブ・スローンズ」 シーズン5「竜との舞踏」あらすじ&ネタバレ感想

海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン5のあらすじ&ネタバレ感想です。 前回シーズン4「戦乱の嵐ー後編ー」のあらすじ&ネタバレ感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com シーズン5「竜との舞踏」あらすじ 「北部の動向」 野人との戦いにからくも…

「自分が何者かわからない」悲惨さを、「ゲーム・オブ・スローンズ」のシオン・グレイジョイに学ぶ。

相も変わらず、空いている時間は「ゲーム・オブ・スローンズ」を見ています。 現在、シーズン5の第5話まで見終わりました。 あらすじや感想を書いている記事はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com ところでこの「ゲーム・オブ・スローンズ」という物語の中で、気…

【ネタバレなし】結末に絶対に驚く 犯人が意外なミステリー5選

ミステリーの醍醐味は謎が鮮やかに解明されること ミステリーの最も大きな醍醐味と言えば、 「最初に提示された謎が鮮やかに解かれる」 「なおかつ、その解答が非常に意外なもので驚かされる」 そのため大きなカタルシスが得られる点だと思います。 今回は物…

ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作「氷と炎の歌」がすさまじく面白いので、全力でおススメしたい。

先日、注文したドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作、「氷と炎の歌」の一巻「七王国の玉座(上下巻)が届きました。 (引用元:「七王国の玉座」ジョージ・R・R・マーティン ハヤカワ文庫) 今は、空いている時間は「ゲーム・オブ・スローンズ」を見て…

【小説】5分でわかる司馬遼太郎「項羽と劉邦」

司馬遼太郎の小説の中で最も好きな「項羽と劉邦」を紹介します。 *この記事は史実そのものではなく、司馬遼太郎の歴史小説「項羽と劉邦」の紹介と解説です。 項羽と劉邦 (新潮文庫) 上・中・下3巻セット [文庫] by 司馬 遼太郎 [文庫] by 司馬 遼太郎 […

【小説感想】女にとっての地獄とは何なのか。桐野夏生「グロテスク」の感想

実際の事件をモチーフにしている 桐野夏生の小説「グロテスク」は、1997年に起こった東電OL殺人事件をモチーフにして書かれた小説である。 「東電OL事件」は、 慶應義塾大学を卒業して東京電力の総合職として働いていたいわゆる「バリキャリのエリー…

昔、大好きだった懐かしのラノベの魅力と評価ポイントを全力で語る。

子供のころ、ラノベが大好きでした。 自分が心の底からハマれる作品を求めて、キュウリをかじるかのごとく、片っ端から読んでいました。 自分の血肉の大部分は、ゲームと漫画とラノベでできています。(キリッ) 最近のラノベはまったく読まないのですが、自…

「人間の本質は俗悪な道化師である」ことを、「カラマーゾフの兄弟」の父フョードルから学ぶ。

ドストエフスキーの最後の長編小説「カラマーゾフの兄弟」に、兄弟の父親であるフョードル・カラマーゾフという人物が出てくる。 大金持ちのやもめで四人の息子を持っており、この息子たちが題名である、「カラマーゾフの兄弟」である。 「カラマーゾフの兄…

「ソーサリー」「ドルアーガの塔」ゲームブックが大好きだったので、その魅力を全力で語る。

子供のころ、ゲームブックが大好きでした。 知らない人のために説明すると、ゲームブックは文章に番号が振られていて、用意された選択肢の番号に飛ぶことで、本をゲームのように楽しむことができます。 こんな感じ。 五〇:目の前に老婆と若い娘が囚われてい…

綾辻行人「殺人鬼」のあとがきから。残虐な殺人鬼の生みの親は、自分も殺人鬼になるのか。

「最恐にして最凶のスプラッタ・ミステリー」 自分は綾辻行人の小説が大好きで、ほとんど読んでいます。 ただ、殺人鬼シリーズだけは殺害シーンがどうしても読めず、導入部分とオチだけを読みました。殺害シーンが余りに生々しくて、文章を読んでいるだけで…

児童虐待文学なのか? 子供のころのトラウマ ジュール・ルナール「にんじん」

先日、実家に帰って兄ちゃんと話をしていたら、 「そういえばお前、「にんじん」って覚えている?」 と聞かれた。 「俺、あれがすごいトラウマになっている」 そう言われた。 「にんじん」…覚えているも何も、自分は児童文学の中でも一、二を争う名作だと思…

ノーベル文学賞を授賞しなかった記念 村上春樹についてじっくりと語ってみた。

今年も、秋の風物詩「村上春樹はノーベル文学賞をとれるのか」が終わりました。 受賞したのが、村上春樹も敬愛していて作品内にも出てくるボブ・ディランだったので本人も嬉しかったのではないでしょうか。 せっかくなのでこれを機に、村上春樹についてじっ…

【小説】 余りの怖さに家においておけない 小野不由美「残穢」ネタバレ感想

小野不由美のホラー小説「残穢」のネタバレ感想です。発表当初は余りの怖さに、大の男が家においておくのを怖がるほどだ、と言われていました。 自分はすさまじい妄想力を持つかなりの怖がりなのですが、最初読んだときは余り怖いとは思いませんでした。丁寧…

「自分が自分であるという地獄」を、銀河英雄伝説のアーサー・リンチから学ぶ。

最近、頻繁にお邪魔させていただいているブログがある。 「銀河英雄伝説」の感想を書かれている、妙香さんのファイログというブログ。(*末尾追記参照) 一話ごとに丁寧に粗筋と感想を書かれているので、見ていない人でもちゃんと楽しめる。毎回、楽しんで…

【小説】 吉田修一「怒り」ネタバレ感想&「山神はなぜ、無差別殺人を起こしたのか」などの考察

今月17日(土)に映画が公開された、吉田修一の「怒り」を読みました。小説でははっきり描写されていなかった 「山神がなぜ、殺人事件を起こしたのか?」 「彼が犯行現場に書き記した怒りの文字の意味は?」 などの考察も交えながら感想を書きたいと思いま…

【映画】アラスカで餓死した青年は、何のために旅をしたのか。僕は僕に会いに行く。「イントゥ・ザ・ワイルド」

名門の大学を出て裕福な家庭に育った青年は、なぜ、今までの自分を全て捨てて旅に出たのか。 エリートの両親の下で何一つ不自由のない生活を送っていたクリス・マッカンドレスは、大学卒業を境に、誰にも何も告げず、身体ひとつでヒッチハイクをする旅に出る…

今まで聞いた中で、一番怖い話。「お父さんは 狂っている」

自分は子供のときからすごい怖がりで、怖い話を聞いた日は一週間くらいは夜眠れなくなりました。大人になった今は、ホラーや怖い話が好きです。 今期もホラードラマ「死幣」を楽しく見ていますし、ホラーゲームも大好きです。たまに暇なときに、怖い話をネ…

【小説】 無人島で少年たちが殺し合う 暗黒版十五少年漂流記「蠅の王」と子供のころの思い出

ノーベル賞作家ウィリアム・ゴールディングの処女作で、暗黒版十五少年漂流記の愛称で親しまれている「蠅の王」の感想です。 「蠅の王」あらすじ 未来の大戦中、疎開地へ向かう飛行機が墜落し、乗員である少年たちは南太平洋の無人島に置き去りにされる。彼…

創作物において、物語はどう作るべきか。

小説、漫画、ドラマ、映画などの媒体を問わず、創作物において物語をどう作るべきか考えてみました。 主は物語を発信したことはないので、一介の読み手の意見であることをご承知いただければと思います。 ドラマ「そして、誰もいなくなった」の何をそんな批…

【小説】 絶対に予測不可能。残虐な連続首切り殺人の犯人は? 麻耶雄崇「翼ある闇」の感想

島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎らの大絶賛のもと出版された、作者が21歳のときのデビュー作。 三大奇書として名高い小栗虫太郎「黒死館殺人事件」に雰囲気がそっくりだな、と思ったら元々「黒死館」のパロディのつもりで書いたみたいです。 島田荘司が生…

【小説】 人肉を食べた罪を裁けるのか。カニバリズムをテーマにした問題作 武田泰淳「ひかりごけ」の謎を考える。

先日、北海道の羅臼に行ってきたら、武田泰淳の「ひかりごけ」が久しぶりに読みたくなったので、購入して読みました。 久しぶりに読んでびっくりしました。 あれっ?? 「ひかりごけ」ってこんな話だったっけ??? 「ひかりごけ」は、戦争中に実際に起こっ…

【小説感想】 リアル殺人ゲームの衝撃の結末は?? 歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」

歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車とり」あらすじ <頭狂人><044APD><aXe><ザンギャ君><伴道全教授> 奇妙なニックネームを持つ5人は、お互いの顏も本名も素性も知らない、ネット上のチャット仲間だ。 5人は一人が出題者となり、他の4人が回答者…

【小説】 お盆休みに読みたいミステリー 綾辻行人「館シリーズ」の個人的ベスト5

生存しているミステリー作家の中では一番好きな、綾辻行人の「館シリーズ」のベスト5を選んでみました。 犯人そのものは書いていませんが、トリックに多少触れている部分があります。 未読の方は、閲覧にご注意ください。 第5位 迷路館の殺人 鹿谷門実のデ…

【小説】 奇跡のように面白い小説、栗本薫「グインサーガ」の46巻までを紹介する。

前回紹介した小説「グインサーガ」の46巻までの感想です。 前回の記事はコチラ↓ saiusaru.hatenablog.com 46巻までの感想 主のグインサーガは46巻で完結しているので、紹介を兼ねて感想を語りたいと思います。 「辺境ノスフェラス編」1巻「豹頭の仮面…

【小説】 奇跡のように面白い小説、栗本薫「グインサーガ」の思い出を語る。

グインサーガの何がすごいのか。 「何がすごいのか」と言われると、何かもがすごいので何から説明していいのかがよくわかりません。 40巻あたりからの展開に対する不満(後述)があり、主はきちんと読んでいるのは46巻「闇の中の怨霊」あたりまでです。…

読むと三日はへこむが、それでも読んで欲しい、鬱本五選

「鬱本」とは、ただ暗く残酷な描写にされているのではなく、 「自分にも、こんなことがあるのではないか」 「自分にも、こんなところがあるんではないか」 そんな風に思わせる本です。 読むと落ち込むけれど、素晴らしい本であるためぜひ読んで欲しい「鬱本…

作家の才能のタイプを、独断と偏見で五つに分類してみた。

人にそれぞれ性格があるように、才能にもタイプがあります。 自分の才能はどのタイプかを考えることは、才能を伸ばす上で大きなヒントとなります。 今回は作家の作風や才能について、考えてみました。 ちなみに完全に、独断と偏見に基づいています。 職人型 …

クリスティー好き必見。「アガサ・クリスティー完全攻略」のご紹介。

アガサ・クリスティの全作品を読破した作者が、一作品ごとの批評と評価を語っています。クリスティ好きは手にとって絶対に損はない、おススメの評論集です。 著者のクリスティ愛がすごい。 本書の一番いいところは、溢れんばかりのクリスティへの愛を感じる…

【小説感想】 法月綸太郎「密閉教室」 徹頭徹尾の厨二小説。

法月綸太郎のデビュー作「密閉教室」を読んだ感想です。犯人やトリックはネタバレしていませんが、多少内容に触れています。未読の方はご注意ください。 「密閉教室」粗筋 机と椅子がない! からっぽの教室で、コピーの遺書を残し、19歳の圭介は死んだ。窓…

【小説】 5分でわかる「カラマーゾフの兄弟」

「はじめに」 「超おおまかなあらすじ」 「登場人物」 (カラマーゾフ家) (ヒロインたち) (修道院の僧たち) (その他) 「わりと細かいあらすじ」 「はじめに」 ドストエフスキーの小説が、なぜ分かりにくいのか、二点あると思います。 ①人物ひとりに対…

【小説感想】 「ぼっけえ、きょうてえ」 岩井志麻子

「ぼっけえ、きょうてえ」恐いよりも、心が痛い話。 第六回日本ホラー大賞受賞作。 「ぼっけえ、きょうてえ」とは、岡山弁で「とても怖い」という意味だそうで、 いったいどれだけ怖い話なのだろうと読んでみたら、 恐いというよりも、めちゃくちゃ痛い話だ…